篠田学園-1部-
3
馨夜Side
《こんにちわ?》
バーナードが蓮と秀に話しかけると、二人は見定めるかの様にゆっくりとバーナードを見た。
その間もバーナードは歩を進め、二人の前まで歩み寄る。
《初めまして、バーナードだ》
《蓮、だ》
《…秀》
ニヤリと人の悪い笑みを浮かべて名乗るバーナードに、蓮と秀は吃りながらも名乗った。
《ん〜、ロイドの下あたり?》
不意にバーナードは振り返り、俺に聞く。
おそらく家の地位の話し。
《残念、ジェニファーの下》
《ありゃ〜、勘が鈍った》
眉間に皺を寄せながらボリボリと頭を掻くバーナードの男らしいこと…
「優等生、どうゆうことだ」
それが気にくわなかったのか、蓮は不機嫌顔で俺に聞いてくる。
「あぁ、バーナード?
名前だけで家の力当てようとしてる変人なだけだから、気にしてたら疲れるよ」
ついでにバーナードはクリスの家と同じ位。
スワロは、ジェームズ、ロイド、クリス、ジェニファーの順だけどなんだかんだ言って皆金持ちだ。
バーナードはただ単に楽しむ為にチームを作った喧嘩中毒者。
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