篠田学園-1部- 10 俺と昇は1001号室…つまり俺の部屋の前にいた。 「ここにカードキー通して」 ピッ ガチャ 「音しただろ? そしたら開いてるから」 ガチャッ 「お〜まぢだ ってか割と広いんだな」 戸を開けて中を見回した俺に、昇は驚いた様子で呟く。 「これは広すぎだろ」 「クノの部屋はこれより狭いの?」 「これの3分の2くらい… 絶対贔屓だ」 ぶつぶつと文句を呟く昇の様子に急に懐かしさが込み上げてくる。 「部屋一通り見たら茶ぁしようぜVV 積もる話しもあるし」 言いながら手当たり次第といったかんじに、近くにあった戸を開けた。 「…んだよこれ……」 そこには見てはいけない物が置いてありました。 「何があったん?」 呆然と立ち尽くす俺を不思議に思ったのか、昇が俺の肩越しに部屋を覗く。 「なんだこれ……」 そこには 色とりどりのスイーツバイキングがありました……(涙 「…取り敢えず 良かったな……?」 「腐ったらどうすんだよ」 俺が呟き、室内に足を踏み入れると壁に可愛らしい貼紙を見つけた。 . [*前へ][次へ#] [戻る] |