篠田学園-1部-
2
馨夜Side
大分疲れていた俺はあれから直ぐにベッドに横になった。
言うまでもなく、数分と経たないうちに眠りに落ち翌日を迎えた。
で、結局その日も部屋でグダグダして。
敦が遊びに来て部屋荒らしてったとか以外は何もない、平和な日。
玲也の言っていた“問題”ってのが気になったけど、それ以外は何の問題もなく、ごく普通の一日だった。
問題はその翌日。
厳密に言えば玲也が“迎えに行く”って言った当日。
朝珍しく時間通りに登校した俺は頭を大いに悩ませていた。
原因は机に詰まったラブレターという名の脅迫状。
「“消えろ”“シネ”“会長に近付くな”…ど〜すんだよコレ」
この3つが書かれた紙が溜め息がでる程大量に詰まっている。
まだ慶輔が登校していないのが唯一の救いか。
俺はその大量の紙を一気にごみ箱へと突っ込んだ。
勿論、背後に聞こえる親衛隊らしき奴らの陰口は総無視の方向で。
それから暫くして槇と裕樹が登校してきて、その後に有紫、1限目の途中に慶輔がやっと来た。
少しやつれてる気もするが、よくわからないから聞かないことにした。
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