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篠田学園-1部-
6


「玲也、言ってる事まとまってねぇよ」


小さく震える俺自身の声を無視して玲也の背中を撫でる。


「あー、取り敢えず帰って来い的な?」

「話し変わってんじゃん」

「気にすんな」


お互い顔を見合わせクスクスと笑い合う。

慰め方は大分ズレてる気がするけど、それでも励みにはなった。

要するには“嫌われてないから、みんな後悔はしてないから”って事。


いっつも玲也は本題とズレるかズレないかの際どい励まし方をしてくる。

まぁ、康輝みたいに下手に直球でくるよりはいいかもしれないけど。



「否、康輝の方が扱いは楽かも…」

「おい、俺と康輝比べんなよ」

眉間に皺を寄せて不機嫌面の玲也は無視。

康輝ってのはButterflyの四神の一人で関西弁の白髪男。

昔、脱色して金髪にしようとしたんだけど抜きすぎたらしい。

で、暫く白髪のままでいて一時黒髪にしたんだけど、四神になるってなってまた白髪に逆戻り。

会う度に絡んでくる面倒な奴。


「うん、どっちもどっちだ」

「え、俺康輝と同類?」

「うん」


一人納得して、嫌そうな顔をする玲也に抱き着いてみる。


「あ、この体勢久々」

「Night来ないのが悪い」

「かくかくしかじかだったんだよ」

「うわ…うざ」

「お互い様だろ?」





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