[携帯モード] [URL送信]

篠田学園-1部-
5




「天埜は知らないんだろ?」



不意に真剣な表情で話し掛けられる。



「ん〜、多分」



「じゃあ会わない様にしろよ」


「何に?」


「元祖Butterflyメンバー」



くしゃりと頭を撫でられ、なんだかいたたまれなくなる。

そしてそっと目を反らした。



「うっせ、分かってっし」

「ならい〜けど〜」


秀は小さく笑いながら腕を自分の後頭部に回し、蓮とバーナードに向かって歩き出した。







《キョウヤ、カフェ行くぞ》

《え、今から?》


不意にバーナードから声を掛けられ、聞き返す。



あ、只今の時刻15:30。


一日目の班行動のホテル集合は確か……17:00なはず。



ホント、目茶苦茶だよ。





秀はごく自然に蓮の隣に歩み寄り、眉間に皺を寄せながらバーナードを見ている。



それまでの流れるような動きにある意味凄く感動する。



人の感情って偉大だ。





《アンディの店の近くだ》


《おい、ちょ…》


《行くぞ》




有無を言わせず俺の腕を掴んで歩き出すバーナードに、蓮と秀は苦笑しながら黙ってついて来た。








.

[*前へ][次へ#]

22/103ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!