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篠田学園-1部-
2



案外可愛いところもあるんだな…



ごく自然にそう考えられた自分に驚く。




これで“俺が眠れなかった原因はお前を心配してだ”と言ったらどういった表情をするのだろう。




言ってしまおうか、とも思ったが罰の悪そうな馨夜の顔と、俺自身凄く恥ずかしいという事に気付き断念。


それから蝋人形館へ行き、出た所で金髪の外人に馨夜が話し掛けられる。


すごく親しげに話しているのを見て俺自身、苛立つのが分かる。


多分それは今俺の隣で顔を引き攣らせている秀も同じだろう。




「天埜、俺あいつ嫌いだから」

「だから?」

「何始めても止めないでねー」



不意に秀は、俺に向けたことの無いような素晴らしく綺麗な笑みでにっこりとこちらを向いた。


「優等生が仲いいのに?」

「馨夜は関係なし、俺の問題」


何だか無性にムカつき、皮肉めいたことを呟くがやはり秀、意味不明に答えてくる。


しかし、更に気にくわない相手から話し掛けられた事により、俺の機嫌も更に急降下した。


《こんにちわ?》


振り向いた先に、がっしりと逞しい美形がいやな笑みを浮かべて立っていた。




蓮Side...END

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