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私が冷やし中華を食べていると、今まで静かだった外野が騒ぎ出した。
あーあ、この展開はホントにBL小説だよ。
もう少しちゃんと読めば良かったとさえ思う。
隣の陽を伺うと、すでにカルボナーラは食べ終わっていた。
それに、すこし不機嫌だ。
不機嫌になりたいのはこっちだよ。
相変わらず外野はうるさい。
というかヒートアップしているようにすら感じる。
会長と副会長はなにやら話し合っている。
あとでしてよ。
誰がこの騒ぎを止めるのか。
もう少し早く逃げれば良かった。
でも、食べ残すのは嫌だった。
もったいないし。
いくらタダだといっても、特待生ということは、陽の家のお金で私はここがタダなのだから。
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