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「え、えーと…お、俺と陽は、ただの幼なじみだから、えー、皆さんが勘違いしてるような関係じゃないので…そのー」

「そうそう。俺たちは幼なじみであって、別につき合ってる訳じゃないからね。ま、小さいときちゅーした仲ではあるけどね」

「そうそう!つき合ってない!ちゅーした仲だけど…ってバカっ」




私、相当ヤバいかも。

星弥に助けを求めようとしたら、すでに輪の外にいて、口パクで「ご・め・ん」と言った。


あー、だよねぇ………




チワワ男子からメラメラと炎が見える。




「頭がいいからって調子のんないでよねっ平凡!」

「幼なじみだからって調子のんないでよねっダサ男っ」


チワワ男子は口々に叫ぶ。




昔味わった、いじめの感覚がする。


懐かしい……じゃなくて、私は完全アウェイだ。

さっきの通り、バカ男は頼れない。



どうせ、明日から学校始まるし、嫌がらせも始まるだろうから、この場は走って逃げた方が得策だ。


周りは完全に囲まれてるけど、机を踏み台にすれば、私なら超えられる。

うん。いける。
机に足を掛けるのは少々いたたまれないけど、この際無視だ。


私は逃げる体制に入った。

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