連載Diary
気まぐれに更新。
現在は「白虹」連載中。
(過去Logはこちら)
2010-05-04(火)
9山崎
「おかしいなって思ってたんです。あの話の後、副長も隊長も、その隊長に似た奴を探したり警戒したり…二人で協力し合うことは無くても、どちらもなんとかしようと動いてたはず、です…」
山崎は話をしながら心のどこかで警報を鳴っているような気がしていた。本当に、この話をしていいのだろうか、疑問ばかりが頭を掠める。しかし口先は、自分の意思とは逆にするすると言葉を紡いでいた。
「でも…今はどうしたっていうんです。隊長に似た奴を探すどころか、警戒すらしてない。奴を捕まえたんですか?解決させたんですか?…だとしたらなんで嬉しそうにしないんですか…?」
駄目だとは、思う。こんな事に俺が関わっちゃいけないんだろうって。第三者が入れば場は混乱するばかりだろう。
「隊長も隊長です。調べろって言ってからはパッタリとその話をしなくなって。その上アンタたちの仲は日に日に悪くなるばかり。」
けれど、それを分かっていながらも言うのは、多分、…悔しいから。何があったのか分からないけれど、今確実なのは"二人の関係"が崩れてしまったこと。はっきり言って二人は良い仲ではなかった。喧嘩ばかりでとばっちりも喰らう。もしかすると今の状態の方が俺にとって楽に居られるんじゃないかと思う位。
でも、どうしても悔しいんだ。
どんな形であれ、幸せそうに見えたあの二人を壊されたことが、何よりも悔しいんだ。
「…奴は、何をしたんですか?アンタに、アンタたちに一体何を言ったんですか?」
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お久しぶりです。
またも不定期に開始しました。
自己満足に進めていこうかと思います。
20100504 狛崎
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