連載Diary 気まぐれに更新。 現在は「白虹」連載中。 (過去Logはこちら) 2009-08-09(日) 8 「…な、に」 何を言ってるんだ、という俺の声は妙に掠れていた。言っている意味が分からない。俺が何をして、体に何が付いてるって? まさか、と思う。 「…っ副長が、話してるのを聞いて…それで、」 「話、して…?」 まさか、俺と沖田と天人沖田の話しを聞いたのか?俺の醜い激情を吐露された、あの日の事。 キィン、と耳鳴りと共に胸にくる強い憤り。氷の塊が身体の中を通過した。 「…お前」 「すみませんすみませんすみませんっっ!!!ほ、ほんの少しの出来心で…あっ!」 「…」 「違いますごめんなさいっ !!副長があんまりおかしいもんだから…沖田隊長と二人で話している事、つい全部聞いちゃいました…!!」 総悟と二人で…って。 それで漸く気が付いた。 コイツが知っているのはこの前の天人沖田を絡めた3人では無く、初めて総悟に天人沖田の話をした日の事。 記憶を探れば蘇る、が、途端に胸が苦しくなった。 総悟が、まだ普通に接してくれていた日の事だったから。真顔で俺の話を聞いて、本気で心配をしてくれた。 あの日の総悟が、今は。 「ふ、副長…?」 何事か決心して話をしていたはずの山崎は、今や恐々と防御をしながら聞く始末だった。 「……」 俺は苦しくて思わず山崎から顔をそらしてしまった。馬鹿だ。 そんな事をすれば原因がその話だと分かられてしまうというのに。 「…やっぱり、そうなんですね」 ポツリと漏らすように山崎は話始める。 ******* お久しぶりです。 いきなり話始めてみました。 何やら毎日覗きに来てくれてる方も居たみたいで…なのにずっと放置してて本当にすみません。 狛崎はこれから先にかなり忙しくなる時期がきます。それが始まるまではちょこちょこ進めていこうと思います。 20090809 [*最近][過去#] [戻る] |