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連載Diary
気まぐれに更新。
現在は「白虹」連載中。
(過去Logはこちら)
2008-12-11(木)
7土方




山崎が俺の様子を伺っているのが、ぼんやりと分かった。
元々悟い所のある奴だから、何かしら違う「俺たち」に疑問を抱き始めてもおかしくはないだろう。
ただ、それが"何"なのか知られたくは無かった。

「…」

山崎はじっと俺の様子を確かめ、何か迷っている様子だった。
少し目線を泳がせた後、ゆっくりと小さく話だした。

「…あの、副長」
「なんだ」

考えている事は相談に難くない。だが、積極的に答える気は無かった。

「その、…あの」
「…」

言葉を探しているようで、なんども濁す。
すぐにでも追い出したい衝動に駆られたが、此処で爆発するのは良くないと理性で止めた。

山崎は何度も何度も迷って、決心した様にもう一度こちらに向き直った。

「副長。怒らないで聞いて下さいね」
「…テメェが怒らせるような事を」
「本気です。聞いて下さい」

目が真剣だった。
射抜くように向ける視線が痛くて、思わず体を下げそうになる。
何を言われるのか。最近の機嫌の悪さか、隊士についてか。


「俺、知ってるんです」


ごくりと唾を飲み込む音が聞こえる。


「副長が、この間何があったのか。…体に何を付けられたのか」


それは、予想外の話だった。





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ちょっと予定変更。



20081211
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