ごめん、それでも、すきなんだ
♯1〜43「日常編」
♯44〜「過去編(ヤス視点)」
♯66〜「距離編(秀介視点)」
♯87〜「閑話休題(孝臣視点)」
♯91〜「終末編(和臣視点)」
◆◇◆SBI完結◆◇◆
ご愛読ありがとうございました!
2011-12-02(金)
我儘の後始末
式を終え、二次会にも顔を出し、帰ろうとしたオレたちはまんまとヤスにぃに見つかった。挙句、酒がまわっちゃってるヤスにぃがブチ切れてがっつり暴れてしまいました。
宥めながら余裕で拳も蹴りもかわしていくタカにぃに新婦さんが顔を真っ青にしてた。ごめんね、こんな兄ばっかでなんか申し訳ない。
暴れまくって、それでも埒があかないと理解したヤスにぃは、ガキもびっくりの号泣をした。すごかった。声あげてタカータカーって泣まくり。
そんなことされてタカにぃがヤスにぃのこと見捨てられるわけない。わかった、この後も行くから、と嫌そうな顔でタカにぃが敗北宣言すると、こっそりヤスにぃが笑っててまじ怖かった。
たぶんおんなじ表情を見ちゃったんだろう。新婦さんが驚いて固まってたから、励ましついでに慣れることをオススメした。ヤスにぃがタカにぃに我儘いうなんて、いつもだし。
「……、和臣」
「ひさしぶりっす、ーー櫻さん」
あの幸せに満ち溢れた結婚式から数日後、オレは見慣れたバーのドアをあけた。
#92「我儘の後始末」
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