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高田隆博小生日記13 12年版/mixi/GREE/face
2013-11-21(木)
【話題】セリフ暗記の王様

■第2062話
【セリフ暗記の王様】

いよいよ、11月21日木曜日
関西テレビで夕方あの神回
リーガル・ハイの、伝説の
第9話が、放送されます!

何が凄いとか解説するのも
あほらしいので、セリフを
一部そのまま載せときます。

古美門「素晴らしい!皆さんのお考えに感服いたしました。さすがふれあいと絆の里だ。それではそのように手続きしましょう、黛君後は頼んだ、さようなら」

黛「先生これで良いんですか?」

古美門「良いんだよ!彼らが良いと言っているんだから、ですよねぇ皆さん。

見たまえ、彼らの満足そうなこの表情を。ズワイガニ食べ放題ツアーの帰りのバスの中、そのものじゃないか。

黛君、よく覚えておきたまえ。これがこの国の馴れ合いという文化の根深さだ。人間は長い年月飼い慣らされると、かくもダニのような生き物になるのだよ」

「ダニ?俺達の事を言ったのか?」

古美門「他に誰かいますか?自覚すらないとはホントに羨ましい。コケにされているのも気づかないまま、墓に入れるなんて幸せな人生だ」

「あんた、ちょっとひどいんじゃないか」

古美門「申し訳ありません。最初に申し上げたとおり、皆さんのような惨めな老人どもが大嫌いなもんでして」

「おい若造!お前何なんだよ!お前そんなに偉いのか」
「そうよ!目上の人を敬うってことがないの」
「私たちは君の倍は生きてるんだ」

古美門「倍も生きてらっしゃるのにご自分のことも分かっていらっしゃらないようなので、教えて差し上げているんです。

いいですか、皆さんは国に見捨てられた民、棄民なんです。国の発展のためには年金を貪るだけの老人なんて無価値ですから、ちり取りで集めて端っこに寄せて、羊羹を食わせて黙らせているんです。大企業に寄生する心優しいダニそれが皆さんだ」

黛「先生もうやめてください」

「てめえだって、ダニに寄生してるバイ菌じゃねえか」
「私たちの何が気に入らないの」

古美門「かつてこの地は、一面に桑畑が広がっていたそうです。どの家でも蚕を飼っていたからだ。それはそれは美しい絹を紡いだそうです。それを讃えて人々は、いつしかこの地を"絹美"と呼ぶようになりました。

養蚕業が衰退してからは稲作に転じました。日本酒に適した素晴らしい米を作ったそうですが、政府の農地改革によってそれも衰退した。

その後はこれといった産業もなく、過疎化の一途をたどりました。市町村合併を繰り返し補助金でしのぎました。

五年前に化学工場がやって来ましたね。反対運動をしてみたらお小遣いがもらえた。多くは農業すら放棄した。ふれあいセンターなどという中身の無い立派な箱物も建ててもらえた。使いもしない光ファイバーも引いてもらえた。ありがたいですねー。

絹美という古臭い名前を捨てたら、南モンブラン市というファッショナブルな名前になりました。何てナウでヤングでトレンディーなんでしょう!

そして今、土を汚染され、水を汚され、病に冒され、この土地にはもはや住めない可能性だってあるけれど、でも商品券もくれたし、誠意も絆も感じられた!ありがたいことです本当に良かった良かった!これで土地も水も蘇るんでしょう、病気も治るんでしょう!工場は汚染物質を垂れ流し続けるけれど、きっともう問題は起こらないんでしょう!

だって、絆があるから!!」

「うわあああああああああ!」

黛「ちょ、ちょっと皆さん!落ち着いてください!」

「てめえなんか、てめえなんかぶっ殺してやる!」
「譲二の気持ちはもっともだ!」
「そうよ!どうしてそんな酷いことが言えるの!あんたは悪魔よ!」
「あんたなんかに、俺達の苦しみが分かってたまるか!」
「俺達だってあんたの言ったことぐらい、嫌というほどわかってる!みんな悔しくて悔しくて仕方ねんだ!だけど、必死に気持ちを押し殺して、納得しようとしてるんじゃねえか!」

古美門「なぜ?なぜゴミクズ扱いされているのを分かっているのに、なぜ納得しようとしてるんです」

「俺達はもう年寄りなんだよ」

古美門「年寄りだから何なんですか」

「具合が悪いのにみんな頑張ってきたん…」

古美門「だから何だってんだぁああ!!!

だから労ってほしいんですか?だから慰めてほしいんですか?だから優しくされたらすぐに嬉しくなってしまうんですか?

先人たちに申し訳ないとは、子々孫々に恥ずかしいと思わないんですか!

何が南モンブランだ。絹美村は本物のモンブランよりはるかに美しいとどうして思わないんですか!

誰にも責任を取らせず、見たくないものを見ず、みんな仲良しで暮らしていけば楽でしょう。しかしもし、誇りある生き方を取り戻したいのなら、見たくない現実を見なければならない、深い傷を負う覚悟で前に進まなければならない、戦うということはそういうことだ、愚痴なら墓場で言えばいい!

金が全てではない?金なんですよ、あなた方が相手に一矢報い、意気地を見せつける方法は!奪われたものと、踏みにじられた尊厳にふさわしい対価を勝ち取ることだけなんだ、それ意外にないんだ!

錦野春夫さん、あなたは元郵便局長だ。 幾度と無く閉鎖されそうになった村の郵便局を最後まで守り抜いた!

守口三郎さんは小学校の校長先生。村にいた子供たちはみんなあなたの教え子だ!

奥さんの久子さんは、町のデパートの化粧品売り場で、月間売上の記録の保持者!

郷田譲二さんは、実に100ヘクタールもの田畑を開墾した!

鎌田さと子さんとご主人は、田んぼをやりながら日雇いの仕事を幾つも幾つも掛け持った!

富田康弘さんは商店街の会長。毎年祭りを盛り上げて、あのクリスタルキングを呼んだこともある!

板倉初枝さんは、女だてらにクレーン車を動かし、6人の子供を育て上げた!

敗戦のどん底から、この国の最繁栄期を築き上げたあなた方なら、その魂を、きっとどこかに残してる!

はずだと期待した私が愚かでした。いいですか、二度と老後の暇つぶしに私を巻き込まないでいただきたい。

心優しいダニ同士、お互い傷を舐め合いながら、穏やかに健やかに、どうぞくたばっていってください。それでは皆さんさようなら!」

「【話題】セリフ暗記の王様」へのコメント

By ふぅしゃむ
2013-11-21 00:43
ブログ見ました♪初訪問です♪なぜか不思議な魅力のある記事でついコメントをしてしまいました#^^#更新頑張ってください☆ミ

By ■大平我路(高田隆博)
2013-11-21 00:44
ありがとうございます。マイペースでひっそりと更新してますがまたよろしくお願いいたします

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