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2010-12-27(月)

【競馬】大平商事・最終章(終)

第1157話
【大平商事・最終章】

さて、昨日のドラマチックな
有馬記念で今年の中央競馬は
全てのレースが終了しました。

今年の結果を発表する前に
まずは過去のこのブログの
成績を掲載しておきますね。

■07年高田予想結果
『GI警部高田任三郎』
　賭金…　 150000円
　払戻…　　97800円
　収支…－　52200円
　回収率　６５.２％

■08年高田予想結果
『高田栗野馬券対決』
　賭金…　 200000円
　払戻…　 398520円
　収支…＋ 198520円
　回収率１９９.２％

■09年高田予想結果
『わらしべ長者日記』
　賭金 …　370000円
　払戻… 　373550円
　収支…＋　3550円
　回収率１００.９％

高田『初年度以外は、連続
　年間プラスになりました』

栗野「…過去のことはええ。
　今年の収支はどないや？」

高田『社長、それが…』

■10年高田予想結果
『馬式会社大平商事』
　賭金…　 656100円
　払戻…　 628290円
　収支…－　27810円
　回収率　９５.７％

栗野「うわ…赤字転落か…」

【有馬記念】
１着　１ヴィクトワールピサ
２着◎７ブエナビスタ
３着　11トゥザグローリー

高田『最後、有馬記念では
　４cm位の差で、当社◎の
　ブエナビスタは敗北です』

栗野「う…むむむむむっ！
　長い写真判定の末に２着。
　競馬史に残る、激戦やが
　我が社の予想に、反して
　ヴィクトワールピサか…
　距離が長いと思ったがな」

高田『スローなら前が有利
　しかも中山は得意の舞台
　しかも外国人騎手ですし
　勝たれて納得ですがね…
　ちなみに頼まれた馬券が
　400円→46440円でしたよ』

栗野「…まぁ、仕方がない。
　来年また、年間プラスを
　目指して頑張っていこう」

高田『社長…それが…』
栗野「ん？どうした？」

高田『…志茂原経理部長は
　もちろんご存知ですね？』

栗野「うちの会社のだな？
　あのいけすかんヤツか！」

高田『はい、そいつです！
　鬼瓦みたいな目してる…」
栗野「そいつがどうした？」

高田『実は、我が会社から
　８００万円ほどの金額を
　ポッポナイナイしていた
　様子でして、調査中で…』

栗野「…ポッポナイナイ？」

高田『…はい、不正経理。
　すなわち…横領ですね』

栗野「お、おお、横領？！
　けしからん！ここに呼べ」

高田『それが先月くらいから
　病欠しておるようでして…
　机の上に"ガンのひみつ"と
　いう本が置いてありまして』

栗野「…ガンなのか？」

高田『おそらくピンピンです。
　この本はフェイクでしょう。
　読んだ形跡がありませんし』

栗野「…よくそんなに多額の
　金が我が社にあったもんや。
　え…と、いうことは？？？」

高田『社長、倒産です』

栗野「な、なに！」

高田『倒産です！今すぐに
　国外に逃げてください！
　山のように取り立て屋が
　押し寄せてくる前に！！』

栗野「…くっ…くそっ！！
　……………………高田君」

高田『はい？』

栗野「今までご苦労だった。
　私はとりあえず身を隠す」

高田『はい』

栗野「しかし、いつか必ず
　復活してみせるからな！
　その時はまた宜しく頼む」

高田『はい…わかりました』
栗野「それまで、元気で…」

高田『…社長も、ご無事で』

栗野「うむ。また会おう！」

…という訳で、皆さん。

馬式会社・大平商事の
連載はこれで終了です。

今回は、非常に後味の悪い
結末になってしまいました。

不甲斐ない予想で
申し訳ありません。

一年間のご愛顧、本当に
ありがとうございました。

来年の企画もひとつ
宜しくお願いします。

栗野「しばらく遠い所に
　旅に出ます、すまんね。
　でも、どこかで競馬は
　わしは見てますから！
　来年もこの予想日記は
　遠くから見守っとるで。
　じゃまた会う日まで…」

つづく

　※この日記は架空の話です