※実は同じの続き
「・・・君ってバカだよね」
「いきなりなんですか?」
僕が病室に入ったのは正直初めてだった。(僕は強いから怪我なんてしない、してもこんなボンゴレの病室で世話になんかならない)
だけど入った途端わかったんだ、どうせここでもこの女はバカなことをやっているんだろうと。
「ほんとう雲雀さんってハルをばかにしてますね!?」
「うん。」
「〜〜〜〜〜っ!!!」
「うるさいから寝てなよ」
うるさいのはキライ。喋るのもキライ。だから黙って寝てなよ。病人なんだし。
それにきみは黙ってた方がいいってわかんないかな。
「久しぶりに会ったというのに、」
「寝るまでここを動かない」
少し睨みをきかせれば脅えた目になり布団を頭までかぶった。
そう、君は寝てればいいんだよ。
彼女も寝る体制になり僕も黙っていて病室は静かになった。だが、それは一瞬の静けさに過ぎなかった。
「ハルさーん!大丈夫ですかー!?ハルさんの骸がきましたよー!!」
思いっきりドアをあけ大声でいやに陽気な様子な僕の嫌いなヤツが現れた。
仮にもここは病室。常識の知らなさにますます嫌気がさした。
「はひっ、骸さん!!」
ハルはというと布団からすっぽり顔を出し、起きてきた。
「おや、雲雀くんじゃないですか?」
そのヘラヘラした感じ、もう、イヤダ。
「帰る。」
頭を抱え、いすからたつと、ガシッと何かにつかまれた。
「・・・ダメです!雲雀さんは、ハルが寝るまで傍にいてくれるんでしょう?」
つかんできたのはハルの手だった。その様子が小動物のように見えて言い返せずにいた。
確かに僕は言った。それもあってだ。
「ハルさん、調子はいかがですか?」
「もう、元気ですよ!もう全然動けます〜ほら〜」
だからといってこんなヤツと一緒にいなきゃいけないのはイヤダ。
それはどうも耐え難い。
「・・・・出てけ。」
「、雲雀・・・くん?その手に持っているのは、」
「はひ、お二方何をやっているのですか?」
三浦とヤツを離し、三浦の視界に入らないところでヤツにトンファーを突きつけた。
いつでも殺せるように。
「・・・・出てけ。」
「・・はいっ。ハルさんまた今度っ!!」
「はひ、骸さん〜?」
ヤツは一目散に逃げて行った。全くバカバカしい。ヤツは彼女の前では隙だらけだ。
ハルは突然一人いなくなったことを不思議に思っていた。
「さあ、寝なよ」
「っう!・・・・・・わかりましたー」
彼女はしぶしぶ布団の中にさっきと同じように潜っていった。
でも顔だけは出ていた。そして僕のほうをみていた。
「雲雀さん」
「寝なって、」
「ハルのためですよね?」
「は、」
「ありがとうございます!!」
そういうと顔を布団の中へと埋めていった。
何の話?
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