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*日* 管理人以外でたまに銀八先生や土方くんが日記書きます。銀土 ぱっつち設定は大前提で話は進みますのでご了承を
2014-03-02(日)
ホラーはじわじわ来るやつの方がなんか嫌だ

ロックアップに行ってきました。
ロックアップっていうのは監獄コンセプトのレストランです。

池袋と新宿しか行ったことなかったので、
新しい店舗行ってきました。八王子です。

せっかくなんでェ
私代理:土方(怖いの無理。見栄っ張り。呪怨は30分見て切った。)
友人:銀時(怖い物?腰痛?みたいな。ドS。上目遣いさせると素晴らしい攻め顔が撮れる。)
で軽くレポートします。
ネタバレを含みますので行ったことない人でネタバレ嫌いな人は読まないでください。
ちなみに友人は俺の頬を四六時中つつき回す趣味があるとんでもない奴です。
この銀時は怖がりません。
いつも遊んでくれてありがとう友人よ。





駅から徒歩5分くらいだが出来たばかりなのか人が少ない。
「オイココであってんのか」
「あってんだろココにかいてあるし」
二人ともビルのエレベーターに乗り込む。なにも押していないのに動き出すエレベーターに俺は入店してもいないのにビビった。
「オイこれ勝手に動き出したぞ絶対このままだと4階のネカフェに着くぞ!!!何階だ!!!」
「後ろに6階って書かれてんぞ」
「あ」

エレベーターを上がると、行くなりコート着た看守のお姉さんに予約の名前を職務質問された。
つか何で職務質問んんんん!?
看守に促され、扉を前にする。
「お、お前いけよ」
「いいからお前がいけよ」
譲り合いの結果俺からしぶしぶ扉に入ると、鏡張りの小さな部屋に押し込まれた。暗さに思わず銀時にびっとりくっついていると、途端に爆音と悲鳴が頭上から鳴り響く。
「うるっせェェェェェ」
「耳が痛ェ」
目が痛くなるようなフラッシュに目を瞑り、開くとブラックライトに照らされた骸骨の絵が鏡に浮かび上がっていた。一瞬ビビったが、アナウンスの囚人を罵る言葉に気持ちが戻る。
つーかコレ大型巨人じゃね?死せる峨朗の自由をって首ざっくりされるアイツじゃね?
すると右手に、ライトアップされた骸骨の模型が現れた。それに触れると、後方の入り口の扉が開く。いやようこそロックアップへじゃねーよ。爆音と悲鳴とそのアナウンスが俺たちのこと歓迎してなかったんですけど。罪人とったどーみたいになってましたけど。
受付の看守はシャツを胸元で縛り上げ、程よくしまったウエストが眩しい。エナメル質のショートパンツから伸びる太股は黒い皮のブーツに吸い込まれていた。
あ、これイイわ。と浮上した気分もつかの間、手錠を取り出される。
「本日主犯はどちらですか」
「こいつ」
「オィィィィ」
「あらあら〜どんな悪いことしてきちゃったんですか」
「遅刻したのよー」
「じゃあ遅刻罪で逮捕ですね〜」
遅刻罪って何だァァァ!
最悪だァァァァ今日に限って全身真っ黒コーデだしバス遅延で遅刻した挙げ句の連行ってお前ェェェェ!!
手錠は思いの外重く、少しその冷たい感触に興奮したのは秘密だ。
ガラララと牢の扉が開き、中に入ると、他の店舗よりずっと席が広く綺麗だった。しかし見覚えある机と椅子だ。何でこの店パイプ椅子なんだ。
上着をかける銀時を他所に席に腰かけ、妙にしっくりくる感触に目を見開いた。
コレ…取調室だ。
どうりでなんかこう、よく知った感じがするわけだと妙に納得する。模範囚にコース料理を頼み酒を注文した。
ロックアップ経験者は知っているかもしれないが、ロックアップのオリジナルカクテルは一風変わっている。無期懲役や麻薬中毒という名前がついており、容器はビーカーやメスシリンダーだ。
「さっきの、音デカすぎだったよな」
「ほんとそれな。」
「難聴かっての」
「難聴とか変態だけで十分だ」
それから世間話をして飯をつまんでいると、警報音が鳴り響いた。イベントの時間だ。真っ赤なコートに身を包んだ狼人間や、般若面の男に襲いかかられる。
しかし銀時は憤慨していた。
「てめっふっざけんなよ!!iPhoneのカバー変えてる最中なんだよ空気読めや!!!」
「いやてめーが何してんだ」
「ああっ暗い超暗い!ストラップ通らねえ!見えねえ!」
「俺のシャツブラックライトで光ってんぞ見えるか?」
「いや暗ェ」
そんな間にイベントが始まる。襲いかかる骸骨に一瞬ビビっていると、銀時はお兄さんを呼び止めた。
「ちょっとォ、このストラップ通らないんスけどォ」
「何でだァァァァ!?」
骸骨も骸骨でそのストラップを見てやっている。何コレ。何イベント?
すると、後ろからにゅっと手が伸びてきて、俺は思わず後ろに後ずさった。頭上からジジイの覆面の男が見下ろしている。さすがに上からは驚いた。
その後檻の外を妖怪が何度か通りすぎたが、一度だけゴリラが通った。俺の脳内では近藤さんにしか見えず。檻の外で女子供を驚かす近藤さんはイベント終了後手錠をかけられて連行されていった。

「ちょっとトイレいってくらァ。寝不足と昨日食った気持ちわりぃ肉のせいで吐きそう」
「大丈夫かよ?行ってこい待ってるから」
そう言って出ていった銀時は思いの外早めに戻ってきた。
「どうした」
「ここトイレが一番コエーわ」
「はぁ?」
「照明……真っ赤だった」
「え」
銀時が言うには一面真っ赤な薄暗いライトに照らされたトイレで、座ると後ろにあるスピーカーから笑い声と「もーういーいかーい」という声がするそうだ。
「嫌だァァァァそんな便所嫌だァァァァ!出るもんも出ねーよ寧ろ目から汁が出るわ!膀胱のHPが3くらいしかねーのに画面真っ赤とか嫌だわ!」
「仕方なくもーういーいかーいにまだです入ってますゥとかまだ尻ふいてませェんとか言ってたわ」
「それでも怖いわチビるわ」
「チビっても安心だろ便所にいんだから」
「入って数歩ももたねーよ」
「パンツ下げかけた時にチビる感じだな」
「そんなんうずくまって泣くわ。向かいのビルのしまむらに駆け込むわ。」
俺は恐怖のあまり便所にいけなかった。
見栄と好奇心でいつもならば「行ってくらァ。べべべべ別に興味があるわけじゃねーから。便所いくだけだから」とか何とか言って向かうのだが、そういうじわじわ来るタイプのホラーは無理だ。怖い。夜寝れなくなるし暫くトラウマになること間違いなしだ。
八王子店の店内は比較的明るく、店員さんも可愛いので楽しい。銀時とあの受付の看守の腹と背中のよさを話しつつ、飯を食らう。
店を出る直前にもう一度イベントに当たったが、今度は時間も時間で客が増えたようで妖怪が増えた。血塗れ白衣の長髪の男が、床をはって迫ってくる。狼面の男にチキンをあーんしたら両手を握ってあーんし返され、銀時に指を指して笑われた。
それから血塗れ手袋のメイドさんの妖怪もいた。女の妖怪設定を見たのは初めてだったので感動して握手をお願いした。
座っている席は通路のT字部分だったため、妖怪たちはよくぶつかったり同じ部屋に行き着いてしまっており、後ろから抱き込んでしまったり転んだりなんだか可愛くて二人で顔を見合わせて萌えた。

さて、店を後にしゲーセンに寄った後、駅で銀時を見送る。クレーンゲームで取ったイチゴチョコのお菓子を分けられた。俺はなにもあげるものがねーや。
いろいろ話をした挙げ句、電車が来る時間となり、銀時は両手を広げた。
「ハグでもしてやろうか」
俺は言われるがままハグをした。酔ったふわふわした頭で、久しぶりの人の感触に目を細める。
俺たちはまたな、と手をぶらぶら振った。

今夜怖い夢みねーといいなと思いつつ。

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