DIARY


2010-02-14(日)
チョコレートっていいよね

「ねぇ、庚先輩。凛々がキッチンにこもったまま出てこないんすけど…」
「あぁ。でもまぁ、今日は料理当番あいつだし別にいいだろ美咲」
「でも俺、すっごく腹減ったす」
「じゃ、なんか食えよ」
「いや、今日は絶対ご飯食べたら駄目だって念押されて言われたんす、凛々に」
「そうか、なら仕方ないだろ」
「ずいぶん淡泊っすね庚先輩」
「あいつ、お前のためにチョコ作ってんだよ。多少なり我慢しろ」
「まじっすか?全然チョコレートの臭いとかしないのに。でもうれしいっす」

そして時は経ち、夜…

「美咲ー!ちょっとこっち来て」
「何?やっと出来たの凛々?」
「へへ、凄く頑張ったから食べて」
「…………ん? これ何? なんか甘い臭いがするシチューだね」
「うん、チョコレートシチューだから」
「この茶色いご飯は?」
「混ぜこみご飯だよ。チョコレートの」
「うわ…じゃ、このテカテカしてるやつは」
「ハンバーグをチョコレートでコーティングした」
「うん…ニンジンは普通にオレンジなんだけど?」
「ニンジンの中にチョコレート入ってるから」
「…………」
「ねぇ、早く食べてよ!凄く頑張ったんだからさぁ」
「…………うん、わかったよ」

そして数時間後

「あー、もう無理」
「どうした美咲、鼻血が出てるぞ?」
「庚先輩、助けて…凛々のチョコレート料理が鬼畜すぎて死にそうっす」
「凛々と付き合えて幸せだな」
「先輩、こんな時だけ嬉しそうな顔するなんてあんたにも食べさせたかったよ!」



糸冬。

美咲、優しい人だよね(笑)

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