DIARY


2010-02-25(木)
早起きは三文の得にあてはまらない人

「おはよう、葵」
「ん?おはよう、流。珍しいこともあったもんだね。人に起こされないと起きれない君が、こんな朝早くから起きてくるだなんて」
「窓から差し込む日差しが眩しくて…」
「朝日のこと?…おかしいな、カーテンしかっり閉めてあるんだけど」
「太陽がこんなに温かったなんて知らなかったよ」
「うん、もう冬は終わりだしね」
「凄く陽気な気分になって、ものすごくやる気が出てくるんだが、何か手伝うことはないかね?」
「うん、微妙に会話が噛み合ってないんだけど僕の気のせいかな」
「こう温かくなると、無駄に着込んでいた服を脱ぎ捨てて外をスキップしたくなるんだが君もどうかね?」
「いや、遠慮しておくよ。それより一昔前の少女マンガみたいに目キラキラ輝かせるのキモいからやめて」
「スキップして道行く人々にハグして回りたいよ」
「話聞いてるの?やめなよ気持ち悪い」
「はー、春だね」
「駄目だこりゃ。冬眠してた熊でもそんな妄想抱かないよ。君、もっかい寝ておいで」



糸冬。

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