「随分と久しぶりなコーナーですね、流様」
「そうだな。相談の紙が一枚も入ってなくて、我々が無理矢理に捏造した内容を公開するのもどうかと思っていたらこの時期さ」
「ということは今日は相談内容があるということですね？」
「内容はまだ見てないが紙は入っているよ」
「ではさっそく見てみましょう」
「頼む」
「えー、では読みます。PN“世界で１番美しいのは僕”さんから。最近、彼氏の体臭が臭いんですがどうしたらいいでしょうか？だそうです」
「…それは加齢臭じゃないのかね？」
「えぇ。僕に言わせればファブっておけって感じなんですが」
「麗、その紙見せてくれないか？」
「はい」
「……」
「どうされました？」
「いや、ちょっと……」
「ちょっと何ですか？」
「身に覚えがある字でね、少し葵のところへ行ってくるよ」


糸冬。