あなたへの愛でこの両手は塞がってしまった
2011-12-10(土)
嘘だと言ってくれ!まだこんなにラブいだなんて!
今は取り敢えず…、とCDラックから音を選ぶ。
恋の歌は聴きたくないと心が叫んだ事に対してフと自嘲してみた。だって可笑しい、三日後に痛むだなんて。進行の遅い鈍痛が身体を駆け巡る。きっと血管に棘が入り込んだのだ。じくじくじくじく。
ごめんな。
三日前に言われた言葉が今更心を傷めつける。あ…違う…きっと痛み過ぎて麻痺していたから気付かなかったのだ。本当は三日前、いやもしかしたらうんと昔。出会って恋に落ちて片思いに変化したあの日からきっと痛みに慣れてしまっていたのだこの体は。
今更痛む。
取り敢えず…、やっぱり恋の歌は聴きたくない。膨大な数のCDジャケットを一枚ずつ捲ってはこれもダメそれもダメと指を忙しなく動かしていた。
あんたの神経質な指が好き。
「あー…なにこれ…まじでなにこれ…」
無音状態は駄目だ。冷えたフローリングがそう問いかける。早く音楽を、もうなんでも良いから早く。彼の声が染み込んでしまっているああ嘘だろうこんなに痛いなんて!
「異常だ…」
ポトリと冷えた何かが頬を伝って流れ落ちた。
選曲したラブ&ブルース
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