心の臓に触れた棘
2010-12-21(火)
No music no life 9
なんだコレ……。
メンテナンスが終わり自動的に入った起動システムによりゆっくりと開いた瞼。視覚システムが映し出した光景はげんなりする様な絵で、シロはピクリと眉を動かしながら冷静にそう思った。
メンテナンス前は冷たいフローリングの上に座っていた筈なのに、今は黒いフカフカの敷布団と肩にかかる茶色いブラウンケットがシロを護る様に包んでいて、その前には横になったイチゴを抱く様にしてマスターでもある喜助がくうくうと健やかな寝息を立てて二人揃って夢の中らしい。