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不透明な愛を君へ贈る


2013-04-04(木)
可哀相なキミ


ひう、へう、ひっく、ぅう…
子供が泣いている。小さい体を更に小さく丸めて子供が泣いている。
母さんが居ないのだと、ママが消えてしまったのだと、震える唇は嗚咽と唾液塗れ。大きな眼から溢れては流れる涙も、瞳同様に大きくて涙の分際で重たそう。
子供が泣いている。小さな小さなオレンジ色、夕焼けみたいに心強いのに、泣き出した子供は震える唇で弱音を吐いた。

ひう、へう、ひっく、ぅう…っ、
子供が泣いている。
酷く恨めしげに瞳を光らせ、そして流れた涙を無かったことにしようとして腕で拭う。けれど涙は後から後から溢れてきては頬をあの時と同じ様に汚した。
痛いのだと、熱いのだと、悲しくて悔しくて、もうどうにでもなってしまえと子供が泣いている。
震える唇からは恨み言が溢れては甘い吐息を消し去った。
子供が泣いている。なんでこんな事するんだ叔父さんって恨み言を言って泣いている。

(あーあ、嫌われちゃった)

甘く蕩けた涙色の琥珀がやけに胸に痛々しい。













もしも叔父さんが強●まがいな事をしでくさっていたらver


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