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武田家の日常  武田さん家の日常風景です。大体季節小ネタ。 半分はやさしさ、あとの半分は汗と涙でできております。
2009-09-18(金)
祝言はいつでござるか?

<TVアニメ第4話後日談>


「おおっ、かすが殿ではないか!」

私――かすがは視察から帰る途中、ある男に出会った。
「お前は・・・武田の。」
「真田源二郎幸村でござる。佐助がいつも世話になっておる。」
「世話などしていないし、されてもいない。」

やっかいな事に、この者はいまだに私を佐助の許婚だと信じている。

「その、そなたと佐助はいつ頃祝言を挙げる予定なのでござるか?某も呼んでもらえるのであろうか?」
「はあ!?何を言って・・・、」
「いつ頃でござるか?かすが殿!」
「そ・・・そんな純粋な眼差しで見るな・・・。
お前は部下にからかわれているだけだ。私はあいつの嫁になる気など無いし、そもそもあいつとはそんな間柄では無い。」
「なんと・・・・・・!いや待て。これが“おんなごころ”というものなのかもしれぬ。」
「何の話だ?」
「かすが殿がそう申すときは、照れているだけなのだと佐助が言っておった。」
「あ・・・あいつ・・・!!」
「それで、かすが殿・・・、」

「しつこいぞ!私はあいつが嫌いなんだ!!」
「!!!!!」

(だ・・・黙ってしまった・・・。さすがにはっきり言い過ぎたか・・・。)

「かすが殿!」
「な、何だ。」

「佐助は、頼りになるし、頭の回転も速いし、部下の面倒見もよいし、某が熱くなり過ぎた時は諌めてくれるし、頼めば団子を買ってきてくれるし、晩酌にも付き合ってくれるし、お館様との殴り合いで壊した壁もすぐ修復してくれるし、それから・・・、」
「お前、佐助に依存し過ぎじゃないか・・・?」

「とにかく、佐助は良き漢だ。だから、佐助の事を嫌いになどならないでいただきたい。」

「あ・・・あいつが・・・・・・その、いい奴だってゆうのは・・・わかった・・・・・・。さっきは・・・言い過ぎた。別に・・・・・・それほど嫌ってなど・・・・・・、」
「まことでござるか、かすが殿!」

「と、時々私も助けてもらっているしな。何だかんだ言ってあいつはお人よしだし、忍としての腕も確かだ。そういう所は・・・尊敬できる。」
「そうでござろう!」
「かすが、それ本当ー?」

今、声が二つ聞こえた気が・・・

「佐助!」

「お前、どっから・・・というか、今の聞いて・・・!?」

「んーばっちり。俺様、二人からこんなに想われてたなんて。幸せ者だねー!」
「は、離せ!」
「で、佐助とかすが殿はいつ祝言を・・・」

「まだ言うかっ!!」




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