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武田家の日常 　武田さん家の日常風景です。大体季節小ネタ。 半分はやさしさ、あとの半分は汗と涙でできております。
2009-09-30(水)
豊臣の軍師殿は策略家でござる･･･！

｢･･･君の所為だよ幸村君。｣
｢こちらへ導いたのは竹中殿でござろうっ。｣


武田と豊臣の戦の最中、俺と竹中半兵衛殿は誤って共に深い穴の中に落ちてしまった。

｢君、自分の部下が仕掛けた罠にはまるなんて恥ずかしくないのかい？｣
｢面目次第もござらぬ･･･。｣
｢まあいいさ。じきに秀吉が信玄公を討ち取り、迎えに来てくれるだろうからね。｣
｢な、何を申されるか！お館様がそう易々と倒される訳が無かろう！｣
｢どちらの言うことが正しいかは直ぐにわかるさ。しかし･･･、｣

合戦の音が遠くで聞こえる。

｢暇でござる･･････。｣
｢暇だね･･････。｣

｢竹中殿、しりとりでござる。｣
｢･･･は？｣

｢りんご。｣

｢･･･ちょ、何で僕が戦の最中に敵としりとりしなくてはならないんだい!?｣
｢“ご”でござる。｣
｢人の話を聞いて･･････ごりら。｣
｢それは豊臣殿のこ･･･｣
｢何か言ったかい。｣
｢･･･何でもござらぬ。ら･･･ら･･･落花生。｣

｢犬｣
｢塗り壁｣
｢べっ甲飴｣
｢目玉｣
｢繭｣
｢夕日｣
｢秀吉｣

｢じ、人名も有りでござるか？ならば･･･島津義弘･･･殿。｣
｢“ろ”でいいんだよね。ろ･･･浪漫溢れる秀吉。｣
｢は？｣
｢“し”だよ。｣
｢むむ･･･し･･･四季。｣
｢気品漂う秀吉。｣
｢し･･･？し･･･しゃっくり。｣
｢理想の男秀吉。｣
｢しまりす。｣
｢澄んだ瞳の秀吉。｣
｢島流し。｣
｢少年の心を持った秀吉。｣

｢･･･待ってくだされ竹中殿。先程から“し”ばかりが続いているような気が致すのでござるが･･･｣
｢気のせいだよ。｣
｢気のせいでござったか。し･･･忍。｣
｢美を極める秀吉。｣
｢審査･･･。｣
｢爽やかな笑顔の秀吉。｣

｢･･･やはり気のせいではござらぬ･･･!!全部“秀吉”で終わらせておるではござらぬか･･･!!
不覚であった･･･!!この幸村、竹中殿の戦術に見事はまってしまっておったとは!!お館様に合わせる顔がございませぬぅ･･････!!!!｣
｢何も泣く事は無いだろう。降参するのかい？｣

｢し･･･真の強さを誇るお館様！｣
｢何･･･!?ま･･･真面目な人柄の秀吉っ！｣
｢勝利を手にするお館様！｣
｢魔性の男秀吉！｣
｢心底慕われるお館様！｣


｢･･･真田の旦那、何やってんの？｣


｢おおお、佐助！よいところに！ここから出してくれっ！頼む！｣
｢“頼む”？･･･む･･･　無理無理、戦の最中に遊んでるようなお人は助けてあげられません！･･･あー“ん”がついちゃったわー。なーんてね。｣

｢そ、そんなぁ･･･。｣


｢豊臣の軍師殿は策略家でござる･･･！｣へのｺﾒﾝﾄ
By 半兵衛
2010-03-17 00:26
>紫君

僕の秀吉への想いは、忠誠心とか、愛とかの言葉では測りきれない程の強さなんだよ。
でも、君に褒めて貰えるんだ。悪い気はしないよ。
幸村君も、すぐむきになってまだまだ子供だね。
pc
By 幸村
2010-03-17 00:22
>雛神楽殿

ほしさんといしださん･･･？
な、何者でござるか!?何処におられる、保志殿に石田殿ー!!
･･･中の人だと申されるか･･･？
ど、どういう意味でござろう･･････。

pc
By 紫
2010-03-06 12:59
半兵衛様って、忠誠心があついっていうか、
そんな感じだと思ってたんですけど……。
秀吉様大好きな半兵衛様もいいですね！
幸村さんは相も変わらずで……。
pc
By 雛神楽
2010-02-27 16:53
半兵衛好きなんで、
すんごく嬉しかったです！
保志さんと石田さんがしゃべってた！

pc
By レス・天音あまた
2009-09-30 23:44
コメントありがとです！
そうですね〜。頭の中では石田さんボイスがずっと秀吉を褒めちぎってました(笑)
pc
By 晶華
2009-09-30 21:41
保志くんボイスと石田さんボイスに変換されてかなり笑ってしまった・・・


保志くんと石田さん・・・・vv
しかし、似たもの同士な二人で可愛いなぁ・・・
W52CA
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