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日々池田  気まぐれに更新!
2007-02-15(木)
池田指南大阪観光

今の今まで隠してたんやけど、まぁ隠すつもりなんてのは毛頭なくて、隠れてしまってたと言うべきか、偶然に間が悪かっただけであり、しかしその実、まるで隠れてないのは明らかな事であるし、全くもって阿呆丸出し、頭隠して尻隠さず、一体是、何をそこまで引っ張っているかと言うと、実は大阪出身ですねん。
文頭文尾にアピールしてみた、なんて文字にすると、小洒落た感じになったりもした。
そうそう、何故今更にして改まったのかと言うと、今年に入ってから毎日寝ても覚めても、パーソナルコンピューターと向かい合っては、終始しかめっ面にて、ミクシー業務に勤しんでいるのだが、そのうちにどういう訳か、福島県在住子持ちの人妻と意気投合し、私を目的に、大阪へ遊びに来ることとなった。
そうとなれば私が先頭きって案内することは、もはや避けれぬのであるが、ちと厄介な条件を突きつけられた。彼女は未だかつて大阪へは足を運んだことがないらしく、然るに本来ならば、ミナミの引っ掛け橋のど真ん中にて、両の手を万歳状に挙げ、片足立ちし、爽やかな笑顔をもってしてナンパ待ちをしたところ、どちらが先に声をかけられるかという、大阪の伝統的な遊び、江崎グリコごっこをすれば事足りた訳であるが、どうも人混みが苦手らしく、学生時分に東京へ旅行に赴いた際、半狂乱になり電信柱によじ登り電線を噛みちぎらんとした経緯があるのというので困った。
思い悩んだ末迎えた当日、まさかとは思ったが一応子供の所在を聞いてみると、ぐるぐる巻きにしてきたから大丈夫と言うので一安心し、早速ホテルの休憩時間を利用しに行き、その後松屋町筋をテクテク南下した。
松屋町筋、この度の計画において会心の一打である。
マツヤマチではなくマッチャマチ。何とも小憎たらしい程にくすぐってくるものがあるね。
しかもこのマッチャマチ筋は日本の伝統的な人形屋や着物屋駄菓子屋花火屋などが通りの両側に軒を連ね、独特のほんわかした匂いを醸し出しており、かと思えばマッチャマチ筋の終着付近では単車屋だらけに変貌を遂げる、非常に愉快な通り故、さぞかし喜んでもらえるだろうと期待していたが、全くもって無反応であったので、互いの気分転換をする為通天閣を目指した。
夕の刻に入るか入らないか、曖昧な時間だったが通天閣の下に来たらば、串カツを食べずには脱出不可能な私なので、というか最初からそれが目的でもあり、存分に堪能した後、ジャンジャン横丁なんていう日本一お洒落とは程遠い通りの一角を担う囲碁将棋屋にて、対局を申し込んだところ惨敗を喫し、連れ添う人妻の冷ややかな視線を浴びつつも、めげずに次は飛田新地に歩を進め、かの遊廓に売り込みを企んだが、おばはんの態度に憤慨したので、常日頃から携帯しておる爆竹を店へ投じてやったらば、人妻が尊意の眼差しで私の顔を見やっていた。
したらば、何を調子に乗ったのかデートの締め括りに、都会の夜景を一望したいと無理難題を提案してき、しばし頭を抱えた。
生まれてこのかた、夜景なるものを尋常ではない位に避けてきたので一瞬窮地に立たされたが、不意に閃き、堺筋へ出てタクシーを拾うべく挙手していると、クスリの売人に間違わられ、切羽詰まった若者が絡んできたので、口からでまかせでうんちくを謳ってやりお札を幾らか分捕り、いよいよタクシーに乗り込むと、大正区にある、通称眼鏡橋へと向かった。
下手をすると大阪人でも知らない人が多いであろう、眼鏡橋はその名の通り、仮に空から見下ろすと確かに眼鏡の様に見えるが、まぁ結局のところは川を渡るための橋であり、空間の都合上ぐるぐると螺旋にすると場所を取らずに済むからして、こしらえたものであるものの、理由なく私はお気に入りなのである。
ぐるぐるとタクシーを走らせ、眼鏡の頂上で停車を命じ、束の間夜景を嗜んでいると、急に人妻が、郷に残した子供をぐるぐる巻きにし過ぎたかもなんて繰り返し、今更心配してる素振りに面倒くさくなったので、頂上に置き去りして自宅へと帰っては、そそくさとパーソナルコンピューターと向かい合い、しかめっ面にて、ミクシー業務に勤しんだ。
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また、遊びにきてね。
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