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日々池田  気まぐれに更新!
2007-02-09(金)
口癖

近頃、わざわざ口癖を作ってみては、一日中出来る限り、呟いては独りニヤニヤしてみたり、突然叫んでみては周囲から冷やかな視線を浴びるのが快感でたまらなく、日課になりつつある。
ことの始まりは、「毎度おおきに」であった。ある日実家に帰ると、あまりに酒を呑む量が目に余った模様で母親からビールを1ケース持って帰るよう命ぜられた。その時、かねてからつかう間を伺っていた「毎度おおきに」と発すると、本当に何故か、まるで、今の今まで隠してたけど貴方は実は捨て子だったから血の繋がりは無いんだよとでも言いたげなほどに、ニヤニヤと含み笑いを喰らい、大変気色を悪くした経緯があり、これを使わない手は無いと、次の日会話した全ての人々へ去り際に「毎度おおきに」を残していったのである。
翌日になると、朝一番に「毎度おおきに」と独り張り切って思い切り叫んでみたが、何故だか昨日のような感じが得られなかったので、「んちゃ!およよ」にすることを決めた。これというのは、理想と現実のわだかまりが少しでも埋まれば良いかなと閃いたのである故、路上で芸術家を夢見るあらゆる若者に、満面の笑みをもってして顔を極端に近づけては「んちゃ!およよ」とやってみたが、どうも効果的ではない模様らしく、しかし個人的に気に入っていたので、夜通しターミナルを転々とした。
次の日、時間に余裕があったので自動販売機の下に眠る銭にて、如何にその晩御飯を豪勢にしつらえれるかと云う遊びを企てたまでは良かったが、始めると妙に加熱を帯び夢気になった挙げ句、気づくと全ての交通機関の運行はもはや打ち切られた刻になっておったので、今日の稼ぎを膨らませしめようと雀荘へと赴いた。
座った卓には、見るからにいかついパンチパーマのおっさんと、借金まみれで瀕死寸前かの禿げたおっさん、そして確信犯過ぎるほどに醜く太ったおばはんであった。ここでふと脳裏に「タンピン三色一盃口」がよぎり、この役を和がればどんなにか気持ちが良いかを想像すると、ムズムズしてきた。
いよいよ対局が始まると、面白いように「タンピン三色一盃口」がズバズバ決まり、その都度威勢よく声を張っていたら、そのうちに、リーチだけでも鳴いても役満でも「タンピン三色一盃口」と発するようになり、それがまかり通っていたのは今なお不思議なことである。
また別の或日は「押忍!隊長!押忍!」がお気に入りとなり、これというのは、一見すると、本来趣旨趣向が違ってるようだが行き着く先は同じかもねー、なんて事実を、たまにはこちら側から歩み寄ってやるのも悪くはないかと考え、ただその曖昧さがまたいともどかしくも有り、大学生などが得意とするサークル感覚を、もっと世に広く浸透させようと目論んだのである。
つまり、古本屋で立ち読みをしている小学生、ティッシュ配りをしているロックンローラー、フルフェイスでスピード狂の二輪乗りライダー、パフェショップに並ぶ女子高生、昼下がりに喫茶店にて粘り強く居座るご婦人方、こうした人々を見つけては「押忍!隊長!押忍!」と真正面から誠実に関わり合いを迫ったが、皆決まってそそくさと去っていきやがり、没した。

明日は「ジョッ、ジョッ、ジョッ、ジョーシン♪」と歌いながら、ヒゲダンスを踊ることにしようか。
これについては特に意味はないが、延々交番の周りをぐるぐると、ヒゲダンスを踊りながら「ジョッ、ジョッ、ジョッ、ジョーシン♪」と。
ダンスと歌が上手く適合するか、非常に楽しみである。
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また、遊びにきてね。
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