[携帯モード] [URL送信]
目標)一日一回更新。

2010-05-02(日)
アゲイン(庭球/光謙)

*別れ話。暗い。
*短い。財前がちょっと酷い。


桜吹雪舞う中言われた言葉は何故か頭から離れない。何時かは言われるであろうと予感していたのにいざ言われると意外とショックが大きい。少し経てば大丈夫か、と言えば痛みはないが傷痕として残ってしまうみたいだ。



中学最後の日、卒業式が無事に終わり謝恩会をしようということになり白石と話をしながらクラスメイトと会場に向かっていると光が正門にいた。白石はボタンが全て無くなった学ランの前を押さえながら行ってこいと言った。少し哀れに思えたが仕方ない。顔が無駄が嫌いなのに無駄にいいから仕方ない。断じて、羨ましかった訳じゃない。断じて。
「謙也さん、卒業おめでとうございます」
「おん、おおきに」
一個もボタンが取られていない俺の学ランを一瞥し、鼻で少し笑った。最後の日まで上から目線かいと言おうとしたが何となく止めた。卒業という儀式が成せる催眠みたいなもんかな、とかバカみたいな事を考えてみたがどーでもいいかと心の中で笑った。
「知らせがあります。ええですか」
「は?」
「最後の日やから選ばせてあげます」
「えー……」
えらく真剣に言う光を見ながら考える。知らせちゅーと宣言的な感じかいな。もう、卒業式までなんやねん。と言いたくなった。
「ええよ」
「別れましょ」
それか。ついにそれか。
「……光は別れたいん?」
「辛いんや、アンタといると。疲れるし苛々するし。正直、キモいんすわ。はよ別れたい」
「…ならええよ、」
痛い。いたい。いたい。無理矢理作った笑顔。感情がなくて冷めきった光の顔。




「卒業おめでとうございます、忍足先輩」
「おおきに、…財前」

(おかえり謙也…どないしたん)
(いや、何か財前から祝われたら卒業したのが実感し始めてしもうてな。感傷中なんや)
(そうなんか……?)
-----------
何となく見つけるけど分からない白石。
財前はずばずは言いそうですね、淡白で言い訳しないで別れましょと平気で言う。最低な野郎だよーと友人が言ってました。よく解らんが、うん。
謙也くんは泣かないと思います。どんな酷いこと言われても笑ってそう。おん、分かった。今までおおきに!とか言っていつも通りに去るけど家で泣こうとする。けど女々しいなぁとすぐに泣くのを止めてしまうと思います。結局何も発散出来なくて1日欝になって嫌になって走り込み。途中で知り合いに遭うと何時も通りに接する。
続かない。^q^
[*最近][過去#]
[戻る]

無料HPエムペ!