名前変換無極短小説 ※狂・グロ・微裏…含有※ shortの小ネタになるので内容が被ることがあります 2010-03-22(月) だって君がいない(不二) 私の世界は狭い。 私を取り巻く人たち、環境。 学校、塾、家、行き着けのお店、よく行く病院。 世界をこの地球と言えば、私の世界は限りなく狭い。 狭いのに、私にとってはそれがすべて。 でも、ちょうど良いのかもしれない。 私が歩いて行ける以上に広い世界は、きっと私を独りにする。 だから私の世界は狭くてちょうど良い。 厳密には、他人よりちょっと狭くても、私にはちょうど良いのだ。 「だからね、嗚呼、私は私で良いんだと思ったの 私の世界が狭くても周助がたくさんみせてくれた 私の世界の半分は周助のくれた世界だったの」 僕は世界だとかそんなことを考えたことがなかった。 僕は今と言う現実を生きる。 君が言う内面的な世界は、考えたって無駄だと思った。 だって結局僕らは此処にいるじゃないか。 たしかに君が言うことは正しいのかもしれない。 でも君が主張するように、僕も君を通して得た世界があるのだと知って欲しい。 僕らは互いの世界を共有しているんだね。 きっとそれは君だけに限らず、たくさんの人たちと。 「君は難しく考えすぎだ」 「周助、泣かないで?」 「君のせいだよ」 「泣かせて、ごめん」 「僕は」 「ごめんね…、でも、周助は一人にならないから大丈夫」 「………」 「たくさんの仲間や友達、家族がいる」 「でも、君がいない」 「大丈夫…」 眠らないで、起きててよ。 このまま目を覚まさないような気がするんだ。 ねぇ、君に僕の気持ちがわかるかい? ちっともわかってないよ。 君は僕の世界の半分、いや、すべてなんだよ? 忘れるのが怖いんだ。 僕はきっと忘れる。 だって君がいない [*最近][過去#] Ciao!Ciao! Buonanotte! [戻る] |