名前変換無極短小説
※狂・グロ・微裏…含有※
shortの小ネタになるので内容が被ることがあります
2009-06-27(土)
好きなんだから仕方ない(零)
「ねぇ…」
ジリジリとやきつく太陽光。
日焼け止めをぬったとは言え紫外線は容赦なく肌を刺す。
そんな中私の向かい側にしゃがみ込んで一心不乱に地面をほじくる男を睨んだ。
「何?」
邪魔しないでと言った空気があからさまに伝わってきて私はぷちんと切れた。キレた。
「何でこんな暑い中潮干狩りなんかしなくちゃいけないのっ?」
「…………何でって、君が海に来たいって言うからだろ?」
無駄に煌めく瞳を向けて至極不思議そうに、立ち上がった私を見上げる宇海。
急に立ち上がったからか自分の発言と彼の行動のギャップからか眩暈がした(多分後者)
「あのさ、普通海に行きたいって言ったら泳ぐとか……そういう発想はないの?」
そう言えば宇海は変態………まぁ変人だった。二年も連んでれば馴れてはくるけどそれでも今回は期待が大きかった分ツッコミも増す。
「水着はダメだよ。ダメだ」
スコップを握りしめてやけに力説してくる宇海は少し気持ち悪い。
そして何かまた訳のわからないマシンガントークが始まった。
そう、彼は頭が良いけど人として何か重要なネジをどこかに落としてしまった不憫な人間なんだ。
そして私はそんな宇海と連むのが楽しいだなんて思ってしまったがために変に懐かれた不憫な人間なのだ。
(まぁ良いけどさ…)
私の空の網と宇海のあさりが沢山詰まった網を見て思わずため息がもれる。
「嫌……だったかな?」
しょんぼりした様子で見つめられたらお手上げ。元々勝ち目なんてないけどさ。
「…………あさりの味噌汁で許してあげる」
こう言ったら多分明日の家庭科室はあさりの味噌汁まみれになるんだ。
でも、そんな宇海が好きなんだから仕方ない。
仕方ないんだよ、ね。
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好きなんだから仕方ない
色んな意味で雲上人な宇海には逆らえないんだから。
初福本キャラ。temoがネタをくれた潮干狩りだよー。零たんかわゆい。
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