名前変換無極短小説
※狂・グロ・微裏…含有※
shortの小ネタになるので内容が被ることがあります
2008-09-21(日)
絶対的不可侵領域(骸)
息も出来ないくらいの幸せに僕は身震いをした。
この幸せに身を浸せば、決定的な何かが崩れてしまう気がした。
目が覚めたら愛する貴女が隣りで寝息をたて、優しく頬を撫でてやればくすぐったそうに身をよじる。
夢の中では僕の不安を具現化するように、悪夢を見せる。
僕が貴女を、死なせてしまう、そんな非現実。
「骸…?」
ゆるゆると目を開いて僕の頬に温かい指が這った。
ずっと忘れていれば良かった。
いつか見た、浅ましい夢。
母の優しい腕に抱かれ、見た景色全てを。
彼女の指は僕に思い出してはならない全てを思い出させた。
どの世を巡っても成せなかった夢。
どの世を巡っても貴女はいなかったはず。
だからこそ、貴女と言う兆しは僕に、今回で僕の巡りも終わるのではないかと期待を持たせた。
「骸、寂しいのね」
温かく柔らかい胸に抱かれて醜い僕が首をもたげた。
守るために、壊せ
貴女を忘れて世界を憎み人間を憎んでいられたら。
僕はこんなに狂わなかった。
絶対的不可侵領域
‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡
貴女がいない世界で宿した憎しみの炎は僕を形成する全て
だから僕が侵される前に
次の日失踪('A')ノ
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Ciao!Ciao!
Buonanotte!
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