★右京の日記★←建前ではなく、本音を語る日記です(^^)
T1、Y0
2021-06-10(木)
美人と好み
「似たもの夫婦」という言葉をよく聞く。それは、長い間一緒に暮らし、同じものを食べ同じものを見て同じものを聞いて過ごしているから自然に似てくるのだ、と誰かに教わったか自分なりに勝手に解釈して今日まで来てしまったのか覚えてはいない。
ところで、皆さんは、日常生活で「美人だけど、好みじゃない」とか「イケメンだけど、好きじゃない」という台詞をよく聞かれると思う。
数年前に「好みに関する実験」を行った、と何かで読んだ。それは、被験者に何枚かの異性の写真を見せて、自分の一番好きな、つまり「好みの顔を選ばせる」というものだ。結果は、被験者のほとんどが驚くほどの高確率で一番最後の写真を選んだ、とあった。
何故なのか?
実はその「一番最後の写真」には仕掛けがあった。その被験者自身の顔写真をCGで変え、髪型なども合わせて作った合成異性写真だったのだ。
これは、一体どういうことか?
人は毎日毎日、自分の顔を何度も見る。洗顔時、化粧時、髭剃り時等々…
人は、人込みの中でも、知っている顔はすぐに見分けられる。本能的にそうできているそうだ。そして、全く知らない顔よりは、知っている顔の方が良く見えるらしい。ましてや、毎日毎日何百回、何千回も見ている自分の顔は、脳に一番大切にインプットされているのだ。
以前、ヒガシ主演の必殺シリーズで、ヒガシが中越典子に「いったい私のどこが好きなんですか?」と聞いた時、彼女は「顔です」と間髪を入れずに答えた。見合いで一目惚れしたというのだ。その時に私は内心「一目惚れなんて絶対にない。人は内面が大事、見た目だけで好きになんかなりっこない」と思っていた。実際、私は今まで一目惚れしたことなど一度もなかった。それが、今年、この年になって、人生初の一目惚れが松方弘樹さんだ。これは正に、私に人生におけるコペルニクス的転回である。
そんなある日、息子が驚くべき一言を放った。
「松方弘樹って、おばあちゃんに似てるよね」
え、何?おばあちゃんって、私の母親?
言われてみれば、確かに似ている。まあ、母は昔から、ミス○○だったり、イングリッド・バーグマンにそっくりな超美人で、授業参観の時はなど、私はそれこそ自慢だった。その美貌は、私が子供を産んで母が祖母になった後でも少しも衰えることはなく、還暦を過ぎても古希になっても、変わらずだ。
え、ちょっと待って… 松方弘樹さんが母に似ているってことは、私にも少〜し似ているところがあるってこと?え、だから私、松方さんに一目惚れ?
とても嬉しい息子の発言だが、自分では似ているかどうか分からない。まあ、悪者相手に組手して闘っている松方さんなら、格闘家同士で似ているやも知れない。
それはさておき、似たもの夫婦は、長年連れ添って似てくるのではなく、初めから似ているのでは?というのが、本日の私の結論である。
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