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★右京の日記★←建前ではなく、本音を語る日記です(^^)
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2021-04-17(土)
手の届かない先輩〜松方弘樹シリーズ【9】

 俳優の方々って、本当にすごいと思う。その日初めて会った人でも、カチンコが鳴ったら
「久しぶり、元気だった?」
とか、
「昨日あれからどうしたの?」
等々、新旧併せて友達になるし、喧嘩したり笑いあったり怒ったり、と自在に人間関係を作っていく。すると、そこにいる年配の方達が本当に小学校の頃からの親友同士に見えてくる。

 また、初対面でなく日頃から付き合いがあると、そこにまた、新しい別の表現が出てくる。
 漫才のアンタッチャブルは、山崎さんがどんどん暴走してアドリブを連発。でも柴田さんは、焦るでもなく、淡々とそれについて行ってツッコミを入れる。大したものだ。声優の千葉繁さんなど、台詞の半分位以上がアドリブだと聞く。周囲もよくついて行って、こちらも大したものだ。仲がいいとその仲の良さがセリフなり態度なりに現れて、楽しい。

 ところで、松方弘樹さんは、高倉健さんとは歳が12歳、菅原文太さんとは9歳違う。しかし、健さんのことを「憧れの先輩」と言って、文太さんのことは「手の届かない先輩」と言っていたそうだ。普通、一回りも違う健さんのことは「手の届かない」、健さんよりも歳下の文太さんのことを「憧れの…」と言いそうだが、彼は自分と歳が近い文太さんの方を「手の届かない」と言った。文太さんとは何度も共演しているし、堂々と渡り合っているように見えるが、そんな強い思いがあったのか、と驚く。

 実際、画面を見ていると、松方さんの文太さんに対する思いがヒシヒシと伝わってくる。表情、仕草、口調、目線などから、ああ、本当に好きなんだなぁと感心する。

 昔から、芸術家は同時に現れると言われている。ダビンチとミケランジェロとラファエロや、葛飾北斎と安藤広重のように、お互いに相手の存在によって切磋琢磨しあって高めあっていくのだろう。

 松方弘樹さんと菅原文太さんも、そうやって認め合い高め合って、独特の世界を創り出していったのだろう。そんな気がする。
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