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2021-04-09(金)
刀の重さ〜松方弘樹シリーズ【8】

 皆さんは刀を持ったことがおありだろうか。勿論、芝居用の模造品ではなく、本物をだ。 結構、というかかなり重い。これを振り回すのはなかなかしんどい。片手では尚更だ。

 私は、歳の割にはかなりの時代劇を観ていると自負してはいる。しかし、勿論全ての時代劇を観ている訳ではないし、あまり古いのも知らないので絶対ではないが、昔の時代劇俳優さんたちはこの刀の「重さ」をちゃんと表現されていた。少なくとも私はそう感じていた。

 しかし、最近の時代劇ではその重いはずの刀をぶんぶん振り回す怪力武士たちが激増している。勿論、持ったことがなければ当然だし、一度持ってみただけでは、演技に生かすのは難しいだろう。

 そんな中、松方弘樹さんは、その「刀の重さ」をしっかり表現している。これは天性なのか、それとも努力の積み重ねなのか、何しろ立ち回りのうしろ姿がカッコいい。時代劇俳優の5本指に入るだろう。

 立ち回りが上手い人が、もうお一方いらっしゃる。滝田栄さんだ。「必殺」で初めて観たのだが、あの山田朝右衛門をやっていた。
 背が高くて、朝右衛門の普通よりも長くて太い愛刀「鬼包丁」を持って構える仕草があまりにもカッコ良くてキマッているので驚いた。調べてみたら、何と戸山流抜刀術の有段者だという。流石としか言いようがない。

 時代は流れて、令和。
 侍の国日本では、もう時代劇は皆無と言えるし、これから繁栄するとも思えないから廃れる一方だろう。ただでさえ少子化なのに、スポーツはサッカーやバスケットがメインで、かつて一時代を築いた野球さえ、人気は下火。まして剣道は風前の灯である。警察署に剣道を習いに通ってくる子供も減り、町の道場も段々と姿を消しつつある。

 何も、チャンバラがいいと言っているのではない。時代劇は「勧善懲悪」がうりだから、見ながら自然に道徳心が生まれてくる。目上を敬う心も育つ。そういう諸々のことが時代の流れで失われていくのは、実に残念至極である。

 どこかのチャンネルか映画会社で、また時代劇を作ってくれないかな、と期待している今日この頃である。
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