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偽りの名 呵々闘諍の日記(力水の書いたやつ) 決闘時空まとめページ
2012-11-05(月)
決闘時空(デュエルスペース)第四話 Part4

決闘時空 第四話「伝える者」Part4
「く、俺はカードを2枚伏せてターンエンド…!」(手札4→2)

(7ターン目)(《時の飛躍》の影響によるもの)
佐野 春彦:LP8000、手札2
場:《E・HERO アブソルートZero》(ATK2500)
場:伏せ×2

愛縷:LP2500、手札4
場:《バトルフェーダー》(DEF0)
場:《悪夢の拷問部屋》


佐野は自分の中にある恐怖心を振り払い、ゲームを続けようとする。状況的には有利なはずだが、未知の能力に戸惑いを隠せなかった。
「ふん、ふふん、ふ〜ん、僕のターン、ドロー♪」(手札4→5)
愛縷は鼻歌を歌いながらカードをドローし、ドローしたカードを確認する。お目当てのカードを引けたのか、そこには笑顔が咲いていた。
「出だしから絶好調!《バトルフェーダー》をリリースして、《ヴェルズ・コッペリアル》をアドバンス召喚!」(手札5→4)


《ヴェルズ・コッペリアル》ATK2450


愛縷の召喚したモンスターは機関車型のモンスターであった。汽笛の前には頭の代わりなのか、ラジコンのコントローラーの様なモンスターが鎮座し、車両の両側には巨大な腕の様な機械がはめ込まれている。そして、あちこちには虫の足のような角を生やしていた。
「…!!また、未知のモンスターか!!」
「《ヴェルズ・コッぺリアル》、このモンスターは特殊召喚出来ず、相手によってフィールド上を離れる時、次の自分のエンドフェイズまで相手モンスター1体のコントロールを奪うことが出来るのだー!」
「今度はモンスターを奪うつもりか!」
「にゃはは、佐野さんの《アブソルートZero》を貰おうか!バトル、《ヴェルズ・コッぺリアル》で《E・HERO アブソルートZero》に攻撃!」
《ヴェルズ・コッペリアル》は汽笛を鳴らし、黒いガスを噴出させる。そして、《アブソルートZero》目掛けて突進攻撃を仕掛ける。


《ヴェルズ・コッペリアル》(破壊)


《ヴェルズ・コッペリアル》は粉砕され、爆発が起き、黒い煙がフィールド上を覆う。その煙は意思を持っているかのように動き、佐野のフィールドを包み込んだ。
「さあ、《アブソルートZero》をプリーズっ!……って、あれ!?」
愛縷は目を凝らして佐野のフィールドを見ると、《アブソルートZero》がいない事に気づく。佐野のフィールドには《E・HEROバブルマン》と《E・HEROフォレストマン》の姿があった。
「《融合解除》を発動させてもらったぞ。これで《アブソルートZero》は奪えない。」
「ぐぬぬ!《ヴェルズ・コッペリアル》が破壊されたのは、自爆特攻のせいじゃなくて、《融合解除》でフィールドを離れた《アブソルートZero》の効果によるものかっ!…ならば、《E・HEROフォレストマン》のコントロールを奪う!」
《アブソルートZero》を奪う事に失敗した愛縷は《フォレストマン》を奪う事にする。佐野のフィールドを包んでいた黒い煙は、《フォレストマン》に取り憑き、《フォレストマン》は愛縷の場へと移動する。
「すまない、《フォレストマン》…。だが、このターンの終わりには戻って来れるはずっ!」
「さすがだ、と言いたいところだが…甘いぞ、佐野さん!」
「何っ!?」
かつて伝説のデュエリストが闘った際の台詞のやりとりを再現するかのように言い放つ愛縷。無意識ではあろうが、佐野も釣られてしまった。

「魔法カード、《二重召喚》を発動!これによって、僕はもう一度、通常召喚できる!《フォレストマン》をリリースして、2体目の《ヴェルズ・コッペリアル》をアドバンス召喚!」(手札4→2)
「ここで、《ヴェルズ・コッペリアル》…!」
佐野は、愛縷の未知の能力に驚かされてからというものの、焦りを拭いきれていなかった。佐野はこのターン帰って来るはずだった《フォレストマン》を失い、厄介な効果を持つ《ヴェルズ・コッペリアル》の召喚の成功を許してしまい、ますます冷静さを欠いていた。
「ふん、ふふん、ふ〜ん♪カードを1枚伏せて、ターンエンド♪」(手札2→1)

(8ターン目)
佐野 春彦:LP8000、手札2
場:《E・HERO バブルマン》(DEF1200)
場:伏せ×1

愛縷:LP2500、手札1
場:《ヴェルズ・コッペリアル》(ATK2450)
場:《悪夢の拷問部屋》、伏せ×1


「俺のターン、ドロー!」(手札2→3)
佐野はカードをドローし、次の策を考える。普段の佐野であれば、このような状況に出くわしても心が揺らぐことなく、落ち着いてプレイできるのだが、先日のダークシンクロから始まり、次々と現れる未知の力に対処しきれていなかった。何よりも、一緒に闘っていた朝比奈が早々に退場させられたのが大きい。
(あいつの場にはコントロール奪取能力を持つ、《ヴェルズ・コッペリアル》がいる。翔子から奪った《悪夢の拷問部屋》もあるが、伏せカードも気になる…。例えこのターン、《ヴェルズ・コッペリアル》の破壊に成功しても、モンスターが奪われる…。だったら、奪われても良いようにモンスターを展開するまでだ!)
佐野は気持ちを落ち着かせ、自分のとれる最善の手をとるために思考を巡らせ、行動に移す。
「俺は《E・HERO エアーマン》を召喚。効果でデッキから《E・HERO クレイマン》を手札に加える。」(手札3→2→3)
「何が来たって、無駄無駄ぁ!全部奪わせてもらうよぉ!」
「貴様に奪いきれるか?場の《E・HERO エアーマン》と手札の《E・HERO クレイマン》を融合、場の《E・HERO バブルマン》と手札の《E・HERO フェザーマン》を融合、来い、《E・HERO ガイア》、《E・HERO アブソルートZero》!」(手札3→2→1)
佐野の場に黒色の大地のHEROと青き氷のHEROが降臨する。大地のHEROは、両腕で地面を叩きつけると愛縷の場に土の柱を何本も発生させ、《ヴェルズ・コッペリアル》を貫かせる。
「《ガイア》の効果発動!《ヴェルズ・コッペリアル》の攻撃力を半分にし、攻撃力を奪う!」
「なっ、僕のモンスターの攻撃力を奪うなんて!」
「今度は貴様が奪われる番だな!」
今までの借りを返すように、佐野は愛縷のモンスターの攻撃力を自分のものとする。


《ヴェルズ・コッペリアル》ATK2450→ATK1225
《E・HERO ガイア》ATK2200→ATK3425


「まだだ!《リビングデッドの呼び声》を発動し、《エアーマン》を蘇生、効果で《E・HERO オーシャン》を手札に加える!《エアーマン》と《オーシャン》を融合、《E・HERO Great TORNADO》!」(手札1→2→1)
3体目の融合HEROとして緑色の暴風のHEROが現れる。暴風のHEROが巻き起こす竜巻は《ヴェルズ・コッペリアル》を襲い、機体をよろめかせる。
「《Great TORNADO》の効果、相手のモンスターの攻撃力と守備力を半分にする!」
「ちょ、おまっ!めんどくさいことになるからやめろって!」


《ヴェルズ・コッペリアル》ATK1225→ATK613 DEF2050→DEF1025


「あ〜!なんて攻撃力にしてくれたんだぁ〜!!」
《ヴェルズ・コッペリアル》の攻撃力が613という中途半端な数字になってしまい、愛縷は慌てふためく。ライフポイントの計算はデュエルディスクがしてくれるから良いものの、計算機をしようしない大会ならば揉め事が起こる様な状況である。
「安心しろ、このターンで終わらせれば関係無い。魔法カード、《ホープ・オブ・フィフス》を発動。墓地の《バブルマン》、《フォレストマン》、《クレイマン》、《フェザーマン》、《オーシャン》をデッキに戻し、2枚ドロー!」
「げっ、まだ展開するつもり!?」
佐野のラッシュは終わらない。佐野は《ヴェルズ・コッペリアル》でどのモンスターが奪われても良いように場を上級モンスターで固めようとしているのだ。
「《死者蘇生》を発動し、《エアーマン》を再び復活!《E・HERO バーストレディ》を手札に加え、融合、《E・HERO ノヴァマスター》!」
赤き灼熱のHEROの出現により、佐野の場には風・水・炎・地の融合HEROモンスターが出揃った。
「うにゃああああああああ!!手加減してたら地獄絵図になってたぁ!」
「全力で来い、と言ったはずだがな。…バトル、《E・HERO ガイア》で《ヴェルズ・コッペリアル》に攻撃!」
「と、罠発動、《針虫の巣窟》!自分のデッキの上から5枚のカードを墓地に送る!」
「だが、それでは攻撃は止められない!」


《ヴェルズ・コッペリアル》(破壊)


「ダメージを受けたらライフが尽きる!手札の《クリボー》を捨てて、戦闘ダメージを無効に!《ヴェルズ・コッペリアル》の効果で《Great TORNADO》のコントロールを奪う!」(手札1→0)
愛縷は《ガイア》による戦闘ダメージを回避し、《Great TORNADO》のコントロールを奪った。しかし、こんなことをしても焼け石に水である。例え攻撃力の高い《Great TORNADO》を奪ったとしても、《アブソルートZero》が攻撃を仕掛けてくればその効果で《Great TORNADO》がすぐ破壊されてしまうからである。
「やはり、戦闘ダメージを防ぐ手立てを持っていたか…。《アブソルートZero》で《Great TORNADO》に攻撃をする!」
「うう、やっぱり自爆特攻してきたぁ!」


《E・HERO アブソルートZero》(破壊)

佐野 春彦 LP8000→LP7700



「《アブソルートZero》の効果発動!俺のフィールドから離れたため、貴様が奪った《Great TORNADO》を破壊する!すまない、《アブソルートZero》、《Great TORNADO》…。」


《E・HERO Great TORNADO》(破壊)


決死の特攻により自分のモンスター2体を失った佐野は心を痛めつつも、敬意を払う。そして、怒りの矛先を愛縷に向ける。それに呼応するかのように《ノヴァマスター》の纏っている炎も燃え上がっていた。

「残ったのは攻撃力2600の《ノヴァマスター》。貴様の場に身を守る術は無い!これで終わりだ、《E・HERO ノヴァマスター》でダイレクトアタック!」

《ノヴァマスター》は右手に炎を込めると、真っ赤に手が燃え、叫び声をあげながらその拳を愛縷目掛けて突き出す。そして、拳の炎は爆発し、愛縷を炎の渦の中に飲み込ませた。




愛縷 LP2500→???




「やったか。」
佐野はデュエルディスクによるデュエル終了の合図がされる前にフラグを立ててしまう。もちろん…
「いやぁ、見事ですねぇ。素晴らしい攻撃だぁ。でも僕はダメージを受けてないんだよねぇ。」
「なっ、ど、どうして…!?」


愛縷 LP2500


「残念だけど、今の攻撃で僕は墓地の《ネクロ・ガードナー》の効果を発動してたんだよねぇ。」
「《ネクロ・ガードナー》…!!」
普段の佐野ならこれぐらいの事は想定していたであろう。だが、冷静さを欠いていた佐野は警戒を怠り、勝利を確信してしまった。まだ戦況は有利なのに変わりはないが、心のモチベーションを大きく削がれてしまい、精神的には窮地に立たされていた。
「エンドフェイズ、《ガイア》の攻撃力は元に戻る…。俺は、これでターンエンドだ…。」
もうやることが残されていない佐野はターン終了の宣言をし、愛縷にターンを明け渡した。

(9ターン目)
佐野 春彦:LP7700、手札1
場:《E・HERO ガイア》(ATK2200)、《E・HEROノヴァマスター》(ATK2600)
場:

愛縷:LP2500、手札0
場:
場:《悪夢の拷問部屋》


「にゃはは!僕のターン、ドロー!僕にターンを回しちゃったねぇ。最後のチャンスだったのに。」(手札0→1)
「まだだ、まだライフに余裕はある…!」
佐野は自分に言い聞かせるように言い放つ。しかし、内心では勝てるか不安だった。
「さぁて、佐野さんに言われたように、全力を出すよぉ!デュエリスト能力発動、怒炎我龍(グラムブレイズ)!!」
「ここで効果ダメージを跳ね返すダメージだとっ!?」
誰も効果ダメージを発生させるカードやデュエリスト能力を発揮していないのにも関わらず、愛縷が効果ダメージに対する能力名を叫んだため、佐野は混乱する。
「にゃはははははは!ランクの能力はメリットの塊と言ったよね。ダメージを跳ね返すだけじゃないんだよ、グラムブレイズは!」
愛縷のデッキは真紅の炎のように赤く輝いたと思うと、デッキのカードが大量に宙を舞い始めた。
「自分のデッキの上から20枚のカードでオーバーレイネットワークを構築!」
愛縷のフィールドに小宇宙の様な空間が形成され、宙を舞っていたカード達は炎の球体となって飲み込まれて行った。
「な、何か…来る!!」
「エクシーズ召喚!終末を告げし、黙示録の獣、
《闇聖霊(シャドウスピリット)−メギドラゴン》!」

「ゴガァアアアアアアアア!!」
球体を飲みこんだ小宇宙からは“黒”い闇が溢れだし、その中から巨大なドラゴンが闇から出てきて、咆哮を上げる。ドラゴンが出現すると、花畑の花は燃え始め、焦土と化した。
そのドラゴンには2枚の巨大なボロボロな翼が背中に生えており、体中は黒くゴツゴツした鱗に覆われ、そこからかさぶたの様に隙間から赤い血のような物がにじみ出ており、足が無く、代わりに長い両腕があり、3本の長い爪が生えていた。また、体の至るところには拘束されていたのであろうか、黒い鎖と腕輪が装着されていた。そして、ドラゴンの周りには20個もの光の球体が飛び交っている。

「こ、これが、切り札だと言うのか…!!」
《メギドラゴン》から放たれるプレッシャーは佐野が今まで対峙してきた相手とは明らかに異質であり、恐怖や戦慄ではなく、“終わり”を感じ取らせるものであった。
「にゃはは!教えてなかったけど、ランクの能力はね、B以上になるとエクシーズモンスターを召喚できる能力が付与されるんだよ!」


ランクX 怒炎我龍(グラムブレイズ)
戦闘ダメージ以外による自分のライフポイントの変動、及び、自分のライフポイントが0になる以外の方法でのデュエルの敗北を無効にすることができる。(これによって敗北を無効にした場合、そのデュエル中、同じ条件で敗北せず、デュエルを続行する。)または、自分が効果ダメージを受ける場合、代わりに相手にダメージを受けさせることができる。
また、1ターンに1度、自分のデッキの上から20枚のカードをエクシーズ素材として、エクストラデッキからエクシーズモンスター1体をエクシーズ召喚扱いとして特殊召喚することができる。この方法でエクシーズ召喚に成功した時、魔法・罠・効果モンスターの効果は発動できない。


愛縷は長々と自分の能力について説明する。説明し終え、佐野を見ると凍りついているかのように固まっていた。
「驚くのはこれからだよ、《メギドラゴン》の効果発動!エクシーズ素材を13個取り除き、佐野さんのデッキのカードを全てゲームから除外する!」
《メギドラゴン》は自分の周りを飛んでいる球体から13個を吸い込み上げると、口に溢れんばかりの白い光を放つ炎を溜め込んでいた。
「…っ!!手札から《エフェクト・ヴェーラー》を捨てて、《メギドラゴン》の効果を無効にする…!」(手札1→0)
我に返った佐野は《メギドラゴン》の効果を無効にしようと《エフェクト・ヴェーラー》を使用するが、《メギドラゴン》は微動だにしなかった。
「無駄無駄ぁ!“聖霊(スピリット)”の名を持つエクシーズモンスターは効果を無効にされず、デュエリスト能力も受け付けない!にゃははははははは!!」
「なん…だと…!?」


闇聖霊(シャドウスピリット)−メギドラゴン ランク10 闇属性・ドラゴン族・エクシーズ
ATK4000 DEF4000 闇属性レベル10モンスター×5
このカードの効果は無効化されず、相手のデュエリスト能力を受けない。(この効果はフィールド上以外でも適応する。)このカードは魔法・罠カードの対象にできない。自分のターンのエンドフェイズに1度、自分のデッキの一番上か墓地の一番上のカードをこのカードの下に重ねてエクシーズ素材とする。
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を13個取り除いて発動できる。相手のデッキのカードを全てゲームから除外し、相手の手札のカードを全てデッキに戻す。


《メギドラゴン》は口から白い炎を吐くと、佐野のデッキのカードを燃やしつくした。
※ソリッドヴィジョンによる演出の為、実際はゲームから除外されているだけである。
本来ならこの後に、手札のカードをデッキに戻す処理が入るが、手札を失った佐野は、実質上、デッキを失っていた。
「僕はこれでターン終了。さ、佐野さんのターンだよ。」
佐野は新たなカードを引く事が出来なかった。そのため、ゲームは佐野の敗北となり、デュエルディスクは終了の合図を告げる。


「く、くそっ…………。」
佐野がデュエルに敗北した佐野は、意識が薄れていった。自分の隣に倒れている朝比奈の様に力が入らず、膝を折る。すると、愛縷は近づいて二人に話しかけた。
「ごめんねぇ、こんなことしちゃって。でも、約束は約束。僕の言うとおりにしてもらうからね。と言っても、このカードをデッキに入れてもらうだけだけどね…。」
愛縷は佐野と朝比奈のデュエルディスクのエクストラデッキにそれぞれ1枚ずつ黒いカードを差し込んだ。
「さて、用は済んだし、帰りますか。」
「ま、待て…………。」
佐野は意識がもうろうとする中、愛縷を何とか呼び止めようとするが、愛縷は最後に何か言うと、煙の様に消えてしまった。



「…る…こ…!」
(ん、なんだ…?)
「はる…こ…!」
(だれだ…?)
「春彦!!」
「うわっ!!」
佐野は自分を呼ぶ声に驚き、目を覚ます。目の前には朝比奈がおり、周りはデュエリストフォースの施設に戻っていた。
「無事、春彦?」
「なんとか…な…。」
朝比奈と佐野には特に外傷も無く、特別変った様な事を感じられなかった。むしろ、普段通りを越して、清々しい気分でもあった。
「それにしても、あいつ、何がしたかったのかしら…。」
「そうだな。あ…………っ!!」
佐野は何か口走ろうとしていたが、途中で詰まったようでしゃべれないようである。
「どうしたの、春彦!?」
「あいつの…あいつの…“名前”が言えないんだ…!全部、覚えているのに!あいつの事を話そうとしても、話せないっ!!」
「なんですって!?」
朝比奈と佐野は愛縷についての記憶は全て覚えていた。だが、口に出そうとしても、何かに書きとめようとしても、出来なかった。
そして、二人は愛縷が去り際に言い放った事を思い出す。

「これから闘いが始まるから、覚悟しておいてね。あ、そうそう。僕に関する記憶は消さないけど、僕の事は誰にも伝えられないよ。あと、プレゼントしたカードを大切にしてね。二人を守ってくれるから。じゃあね。」

第四話終わり

「決闘時空(デュエルスペース)第四話 Part4」へのコメント

By アッキー
2012-11-05 22:42
何だか久しぶりな感覚がある決闘時空。
《ヴェルズ・コッペリアル》にE・HEROたちの猛攻で立ち向かう、凄まじく熱いデュエル!
何だか真面目で、決闘学園の雰囲気に近いものがある・・・・・・
・・・・・・と、思っていたら、うわああああああ!!?

20枚エクシーズも凄まじいですが、ついにデュエリスト能力とカード効果の関係まで揺るがしてきた・・・・!!
流石は夢世界、神の側のカードが続々登場に私もゾクゾク。
しかし何でもアリというわけでもなく、“掌握の力”や“回帰の力”なら通用するんですね。
(デュエルを始める前なら“相手”という概念自体が無いので)
・・・もしかして愛縷は、“掌握の力”か、それに似たような能力を持っているのでは? と予想。

明かされた“怒炎我龍”の全テキスト。ようやく我龍が言っていたことの意味がわかりました。
“神炎”が、通用しない・・・だと・・・!(当時から対処法は幾つもありましたが)
しかしカンサーカイズは通用するというのが面白いところ。
「決闘都市」で心残りだった点の1つが、“神炎”があればカンサーカイズは必要ないということでしたが・・・。
その点が拾われてるのが何だか嬉しいです。

それにしても、“敵”の強さって一体どれほどなんだろう。
この反則的な力を持つ愛縷が、仲間を募るほどとなると・・・?
単に、前の世界からの仲間を守りたいということなのかもしれませんが。

ラストの佐野くんが目覚めるシーンに萌えた・・・。
清々しい気分って、つまり賢者タイm(殴蹴
・・・・・・萌えた側から、こんなことを考える自分に愕然としつつ、第五話を楽しみにしています。

pc
[編集]
By 呵々闘諍
2012-11-05 23:03
>アッキーさん
ははははは!この小説がギャグ小説だと言う事を忘れていたな、アッキーさん!愛縷が真面目にデュエルするつもりなんてないとです。

デュエリスト能力とカード効果の関係が揺るいだように見えますが、原作の決闘学園でもオレイカルコス等の闇のカードがありますからね。明文化したと言う感じです。
それにしても、“掌握の力”と似たような能力を持っていると言うご指摘は…

愛縷「な、なにをいっているのか、わからないねぇ…。にゃはは…。(渇いた笑い)」

怒炎我龍の能力はクリムゾン・ドラグーンの神炎対策に生まれたような能力ですね。万能な能力ではないので、モンスターとの戦闘は防げないと言う弱点があります。クリムゾン・ドラグーンの自称配下である理由でもあります。
クリムゾン・ドラグーン>我龍の関係は守りたかったので。
とはいえ、実は我龍には、神炎は通用します。詳しいことは後ほど…。

愛縷は仲間を守りたい意識で闘ってますね。
“敵”が強いのではなく、“愛縷”だと倒せないと言った方が適切です。ただ力でねじ伏せるだけじゃないのが遊戯王と言う作品ですしね。

第五話もお楽しみに!
pc
[編集]
By アッキー
2012-11-06 01:59
我龍には“神炎”は通用する・・・!?
もしかしてVにするのは、デュエル中でなければ出来ない行為なのでしょうか。
だとすると最速能力である“神炎”をデュエル開始直後に撃てばライフを0に出来ますが。
うーん・・・他に考えつくのは、プレイヤーによって能力のランクが変動する、くらいですね。

pc
[編集]
By 呵々闘諍
2012-11-06 02:45
>アッキーさん
ヒント:8月29日のその6の記事
ええ、つまり、そういうことです。
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[編集]
By 千花 白龍
2012-11-14 22:06
>「《Great TORNADO》の効果、相手のモンスターの攻撃力と守備力を半分にする!」
>「ちょ、おまっ!めんどくさいことになるからやめろって!」

かつてこんな駄々をこねたデュエリストがいただろうか。いや、いたか。海馬とか。
しかし、細かい攻撃力と言えば、カードを狩る死神、ソードドラゴン、闇くらましの城、とか懐かしいのを思い出しました。


>「自分のデッキの上から20枚のカードでオーバーレイネットワークを構築!」
どんだけカードを消費するんだ!?でもそれだけの価値はある。効果強すぎるぜ!

しっかし、愛縷君は色んな能力を持ってますね。なんて多才なんだ。
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By 呵々闘諍
2012-11-14 23:18
>千花 白龍さん
細かい攻撃力と言えば、ダーク・キメラの1610ポイントがありますね。
電卓等のメモ出来るものがあれば楽ですが、何も無いと脳トレデュエルになったりします…。

愛縷の真の能力発揮!愛縷が余裕を見せていたのもこのため!
多才な理由は今後明らかになってきますので、お楽しみに!
pc
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