[携帯モード] [URL送信]

◎ケータイ小説◎ モラトリアム
2006-06-22(木)
第4話<青色、赤色>


週末、早速6人で海へ向かった。
「オレね、浮き輪持ってきたんよ。使う?」
「そんなの使わねぇよ。」
潤子は言った。バスの中は貸し切りだ。
「優希、お弁当手作り?」
隣の笹川君が言った。
「うん。でも、形がヤバイ」
「みなさん、聞きました?あの優希サンが手作り弁当を持ってきました!!」
タカが叫んだ。
「うるさいよ、タカ。あのって何?」
私は笑っていった。

海に付いた時にはもうお昼だった。
「お腹すいたよぉ」
松葉が言う。
「じゃあ、お弁当だすか。」
ミキはニヤけながら、取り出した。みんなあっと言う間に食べた。


あとは、楽しすぎて覚えてない。
海に入って、騒いで、夜花火して、騒いで...。みんなで、アドレス交換もした。もちろん、笹川君とも。

「いいでしょう?スッゴク楽しかったんだからぁ。」
屋上でマサに話した。
「あっそ。」
「あれれ?嫉妬してる?」
ニヤケて言った。
「別に...でも、これで自殺は考えずにすむよな。」よかったじゃんと、マサは言った。
心配...してくれてたんだなぁ。

たしかに、楽しくて、今は死にたくない。私はやっと、「一人ぼっちの不幸な子」から脱出した。普通の女子高生になれたんだ。


そのあとも何回か、そのメンバーと遊んだ。私の笹川君に対する思いは...強くなる。
幸い、メンバー内に笹川君狙いの人は自分だけ。告ってみようか?


そんな事を考えていた時だった。
[*最近][過去#]
[戻る]

無料HPエムペ!