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「三つ巴の呂蒙(羽+惇+呂呂)」

三国が中立した時代。密かに熱い戦いが一人の男をめぐって静かに繰り広げられていた。

孫呉に足しげく通う他国の重鎮。その理由は平和そうでいて、緊迫とした理由だった。
呂蒙を挟んで関羽が手を取れば、夏侯惇が腰に手を回す。
二人に挟まれたまま、呂蒙はどうしたものかとため息をついた。

羽「是非、我が元へ…」
蒙「うむ…」
惇「国を挙げて歓迎するぞ」
蒙「うむ…」
羽惇「さあ、返事を!」
蒙「実は既に…輿入れが決まっていてな…」
羽惇「な、何と!?、何処の何奴だ!?」

このままでは解放されないと、諦めた呂蒙は重たい口を開いた。
既に身を固めた相手とは、さて誰でしょう。

布「俺だぁあああああ!」
羽惇「出おったか!人中の黒羽虫(ゴキブリ)!」
布「誰が虫だ!、貴様らこそ虫けらの分際で俺の呂蒙に触れるなぁああ!」
蒙「喧嘩は止めてくれ!、皆が戦うと一歩間違えば三国間の戦争になるだろう!」
布「ふん、俺は構わんが呂蒙が遠征する破目になるなら自重しよう」
蒙「すまんな、俺が不甲斐無いばかりにお前にまで我慢を強いてしまって…」
布「気にするな、お前は俺が守ってやる」
既に新婚の熱々な雰囲気がただ漏れする呂呂に取り残される羽惇だった。

羽「夏侯惇よ、此処で大人しく退くお主ではあるまい」
惇「勿論だ、呂蒙を娶らずにして天下取ったとは言えん」

此処に密かな同盟が生まれた。


そんな三国呂蒙争奪戦は何処に行けば読めますか…。
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