赤い糸
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ー安斎彗星sideー
龍之介が乗った車の後を着いていく。
どうやら亜久玉達を逃がさないために、龍之介が通っていた学園のホールに呼び寄せたらしい。
亜久玉も自分と可愛い面をしただけの男を守るためか、学園を指定された時に全ての仲間を呼び寄せたみたいだ。
來「理事長脅して場所を用意するとはね。
あそこは金持ち学園ですからね、外に漏れないように出来るから後処理をする必要なくなりますしね。
怪我人が出ようが、敷地内に医療施設があるから放り込むのも楽。
龍之介さんは頭がキレますね。」
霧島の言葉に顔がにやける。
龍之介はめんどくさい後処理を理事長に押し付ける気なのだ。
まだ組入りしてない龍之介だから出来る方法だが、龍之介にリスクが無い良い方法だ。
來「若…普段ピクリとも笑わない若が笑うので馨が気持ち悪そうですよ。」
霧島の言葉に運転していた馨が慌てた。
馨「ちょ!ちょっと霧島さん!!
辞めてくださいよ俺に振るの。」
俺は煙草に火をつけて前の車を見つめた。
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