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赤い糸
☆☆☆☆☆☆

ー安斎彗星sideー

完治した龍之介が捕まった奴等を回収しに来た。

オイオイ。

そこに居たのは想像以上の綺麗な男。
肌は陶器のように白く、黒髪は艶やか、紫のつり目がちの目はあの日と変わらず真っ直ぐで口元の黒子はやはりエロい。

俺が見惚れているのが解ったのか霧島が龍之介に解らない角度からつついてきた。龍之介の世話役と言われる神谷は、解っているのか無表情ながらに目の奥は俺を睨んできている。

霧島も、神谷も見た目は綺麗な男だが、やはり龍之介は違う。

俺は女だけじゃなく男にも相手に苦労はしない。だからと言って女で困ることは無いため、いくら美少年やら美男子と言われても自分と同じ物つけてる相手に欲情しねぇ。
一度試してみろと言われフェラをさせたが、ピクリとも反応さえしなかった。

だがどうだ。

龍之介には何もしなくても欲情しやがる俺の下半身。

あぁ。そうだな。
認めよう。

あの資料を見て引っ掛かったあの日から俺はお前が欲しくてたまらねぇ。

ネクタイを緩める姿。

袖を捲り出てくる筋肉が程好くついた白い腕。

白い手につけられる金のナックル。

好戦的に笑った時に細められる紫の瞳。

笑みを深める時に唇と共に動く黒子。

あぁ。
笑うんじゃねぇよ。
フェロモンばら撒きやがって。

相手の不良共もうっすら赤らめてやがる。

あぁ。お前を俺のもんにしてぇ。

俺が龍之介を食い入るように見つめ、人知れず唇を舐めていれば釘を刺してくる世話役。

弥生「…そう簡単に龍之介様は誰のものにもなりませんよ。」

俺が視線だけ神谷に向けたが、神谷は龍之介から視線を動かさない。
これは鉄壁だな。

俺が視線を戻した時には終わっていた。



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あきゅろす。
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