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夢のような話
☆☆

その日の夜はいつもと違った。

「チッ。嫌な空気だ。」

朱里は舌打ちをして小窓から空を見た。

ガチャン

牢の鍵が開けられると、何時もの見張りではなく昼間会った光輝が嫌な笑みを浮かべていた。

朱里の手枷についている鎖を掴んだ。

「…なんのつもりだ。」

朱里の疑問にニヤリと笑う。

「朱里は頑固だからな。
待つのは辞めだ。俺の部屋で住んでもらう。」

朱里は舌打ちをして睨み付けた。

足にも枷がついているために、手も足も出せないことに更に苛立ちが募る。

そんな朱里を笑い抱き上げた。

「…いい気分だな。」

光輝はニヤリと笑い朱里を部屋へと連れ出した。










「矢影様…お急ぎを…。」

木の陰から連れ出される朱里を心配そうに見守るものが一人いた。



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あきゅろす。
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