夢のような話
☆☆☆
光輝が朱里を抱き上げ歩く。
周囲からはキャーキャーと悲鳴が上がり遠巻きに見られていた。
朱里は舌打ちした。
(相変わらず腐ってやがる。俺の手枷と足枷見えねぇのかよ!)
光輝はニヤニヤと笑い生徒会専用のエレベーターに乗り込んだ。
部屋につけばキングサイズのベッドに朱里を降ろして手枷の鎖をベッドの上に繋いだ。
そして顔をグッと近付けて朱里の唇を舐めた。
朱里は隠すことなく嫌悪した顔をしたが光輝は嘲笑い立ち上がり身の毛もよだつ言葉をはいた。
「お前が素直になるまで抱き潰してやるからな。」
それだけのこし、鼻唄を歌いながら部屋から出ていった。
「あーーーーっ。
マジで龍一なにしてんだよっ。」
シャワーの音がやけに響く。
朱里はたった一人の悪友の名を呟いた。
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