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*Heart Swing*
12
何故か、東条は渚の顔をみていられ
なかった。

どこかで、何度も見たことがある様な
気がするのだ。


悲しそうで、泣きそうな

それでもこっちをまっすぐ見つめて
くる綺麗な瞳を。



『そ、そうですか。


...本当に、

良かった...。』






ああ、やはり自分は知っている、と
東条は思った。

目の前にいる青年の、この


何かを隠そうとする辛そうな笑顔を。






いつのまにか、

東条はその細い肩に手を伸ばしていた。


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