修正版(途中)
3
前日と何も変わらない、昼時。
そしていつもと変わらない様子で生徒会室に入ってきた響。
「おはよーう。ていうかこんにちわー。」
午後1時。
知らない奴(転入生)がいるから少し驚いた様子だったけれど、
それはまたいつものふにゃっとした笑みに変わった。
「…遅い。」
もらった連絡によれば、朝の6時くらいにはもう寮についていたはずだ。
「時差ボケしてたー。ごめんねぇ。」
「で?」
「んん?」
「どうだったんだ?公演。」
会計の席は会長の席の向かって左。右は副会長の席。
真ん中にある接客用のソファの横を通り抜けて、響がこっちに向かってくる。
「まあまあ?じゃない?」
「俺に聞くなアホ。」
「あははー」
「…ったく、変わんねぇな。」
表面上は普通に会話をしていても、俺は心の中で必死に祈っていた。
(お願いだから、柚、気付くな!!)
でも柚の座っている応接用のソファの横を通り抜けて来たわけだから、気づかないはずもなく。
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