[携帯モード] [URL送信]

在世界一號,
5


「それは…さみしいね。」

そう、その人はこう続けたんだったと思う。


「すごく、悲しいね。つめたいね…」

「なんで?さみしくないよ?」

「一度知ればわかるよ、きっと。」


…それがどんなに、あたたかい気持ちなのか、ね。
…それがどんなに、しあわせな想いなのか、ね。


ごめんね。
今もそれが俺にはわからないよ。



綺麗なものが好きだ。

でもこれはあの人言ってたこととは違う。それはわかる。


だって俺は今、あたたかくなんてない。

誰を見たってそう。
別に興味もない。

会長の声を聞くと少しだけ安心するけれど…これはそれが綺麗なものだから。
俺が大好きなものだから。


そう、それだけだ。



[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!