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本気で、愛や恋やの素晴らしさを語るのは精々創作家か、子ども。
または精神が未熟に違いないと考えている。
はたまた、頭の中が、ただのお花畑なのかもしれない。
現実の日常じゃ、誰一人、その幸せを感じさせないのに。
彼女は、現実で意味もわからず好かれるときもあったけれど、何一つ響かなかった。
誰だって、幸せばかり、夢みたいなことばかり語るだけで、いまひとつ何がしたいかわからなかった。
「本気で言ってるの?」
と彼女は問いかけた。
何人にも問いかける。
「本気で、愛なんかあるわけないじゃない」
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