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「そこに向かいなさい」

そう告げたら、アサヒナはまたどこかに去ってしまった。

    ◇


 ツルナは、ドキドキしながらそこに向かった。すぐ後ろにある階段……の真下にはわずかにスペースがあって、地下へ繋がることは知っていたけれど、

いつも施錠されていたから入ったことがない。

「……お、おじゃまします」

 中は薄暗くてほこりっぽい。
あちこちに蜘蛛の巣があり、彼女には精神的にもなかなかクるものがあった。

「うえ……」

ドアがバタンとしまるのは恐ろしいので、間に近くにあったモップをかけて、しまりきらないように細工した。

「これでよし」

「おー。相変わらず不気味ぃ」

後ろについてきたのは、リークロードだった。

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