プリンセス・コネクト(3/7)
☆
「今は緊急事態だからね、私も好きに出入りしてるんだぁ」
まだ煙の残る銃口の先を見つめながら彼女はニッ、と笑った。
「あの……!」
ツルナはぷるぷる震えながら強く声を出した。
「私、私にも、強くなることができますか」
彼女は考えていた。
討伐隊はよくわからないけど、自分も此処を、誰かを守る存在になりたい。
「あははは!
きみは充分に強いって。あれだけの啖呵が切れるんだからね。
でも、そうだね、素手では倒せないから……」
彼女は、ぽい、とその手に向けて鍵を投げてくる。ツルナは慌てて受け取った。
「それは、そこの廊下の階段下の倉庫、その入り口の鍵だ」
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