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そこ! とリライト先生が私たちを指差した。
彼は、格好いいと評判な担任の先生だ。
程よい長さの色素の薄い髪と、綺麗な目をしている。

「ちゃんと聞いとけよ?」
「はーい」

「すみません」

フィルと一緒に謝ると、前の席にいたキャンちゃんたちが、くすりと笑った。

黒い髪、雪のような肌をした双子で、二人でひとつみたいにいつも隣同士で座っている。

言い忘れたが、このクラスは全員が純血だ。
孤独、をかき集めたって感じ。

と、いうのも、ここは小さな地域。
狩りが少なかったため、都会の方と比べたら必然的に、この町の純血は多く生き延びている。

そしてクローンと共学になるより前は、完全にその生徒たちの教室だったらしい。今は、クラスが分かれているのだった。

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あきゅろす。
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