幻滅デイリー
眼鏡の反乱
最近はメガネっ娘やら、眼鏡男子やらと騒がれていると思う。あくまでも、騒がれるべきは二次元の世界だけなのにと思わず溜息を吐く。眼鏡なんていうのは掛けている人間にとって、柵以外の何でもない。正に迷惑、重み、悪印象、エトセトラエトセトラ。特に、日本人ではサブカルチャーに程よく染まった人間で無ければ何の効果も無い。根暗、糞真面目、陰険、エトセトラエトセトラ。眼鏡というやつは、掛けているだけで弱点にもなりうる。例えば喧嘩では、割られればハイお終いといった具合である。
夏場の眼鏡は最悪だ。特に、鼻当てを考えてみてほしい。そこには、汗が溜まる。それはもう、不快極まり無い。それに、眼鏡の型に沿って日焼けもする。全く、想像するだけで煩わしいにも程がある。
同様に、冬場の眼鏡も最悪だ。特に、寒い中で外から暖かい部屋に帰ってきてもみろ。レンズが曇って、あっという間に失笑の的だ。おまけに、外でラーメンでも食べてみれば良い。
というわけで、わたしは今後コンタクトレンズを推奨していこうと思うのだ。
※
「……どうだね？」
彼が得意げに人の顔を覗いてくるので、ぼくは一言だけコメントをした。
「だけど、コンタクトアレルギーだったら丸ごと覆せるよね」
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