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幻滅デイリー
感情男と理論女
 男という生き物は、変わっている。なぜ、同じ人間だというのに女を偶像化するのか。わたしには、全く解らない。



「何て言うかさ、一昔前のアイドルってトイレに行かないイメージがあっただろ」
キャピキャピした、ピンクや白が似合う本格清純派アイドルの事かと把握する。
「だから、有り得ないって解りきっていても信じられないんだよ」
「それは、全く理論的では無いわ」
有り得ないと解りきっていて、なおも信じられないなんて変な人。
「理論的じゃなくても、結構だよ。俺のは、根っから感情論だからな」
「そう」
「そうなの。それに、いつも良い匂いがしたり、柔らかかったり、壊れてしまいそうだったり」
馬鹿ね、と思わず呟く。男は本当に馬鹿、よ。綺麗な女には騙されるし、涙にも弱い。
「言っておくけど、いくらかのフェティシズムでも無ければ人間なんて愛せないわ」
「……お前こそ、そんなだからいつまで経っても嫁の貰い手が無いんだからな」
サンプルとして、彼は合っていたのか間違いだったのか。今となっては、もう解らない。
「ふん、それこそ余計なお世話よ。この、偶像崇拝の移行現象男ッ!」
ただ、わたしも感情的になってしまった事に後悔している。

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あきゅろす。
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