[携帯モード] [URL送信]

幻滅デイリー
馬鹿に愚かに
 もう、親の都合に振り回されるなんて真っ平。先生の言う事なんて、聞きたくない。

 小さな頃から、死にたい死にたいとずっと思っていた。それを口にした瞬間、先生の意味無い説教が始まる。

 大人はいつだって、子供より自分達の方が優れているとか何とか頼り無い幻想を抱いている哀れな生き物だ。

 子供である、ぼく達はそれを上手く汲み取ってやらねばならない。

 大人は醜いし、汚い。そして、金や名誉の為に嘘を吐く。戯れに、遊びなんかでは嘘を吐けない可哀想な種族なんだ。そして、子供が自分達の思い通りにならなけりゃ暴力で解決しようとする。

 馬鹿馬鹿しい、なんて言ったら最後。真夏日に車に乗せられて、パチンコ屋の前で御陀仏さ。

 子供より、怖いものは無いのにね。大人は馬鹿だよ、いつまでもたっても。

 だけどね、その大人になりたいと思っているのがぼく達子供なんだ。

[戻][進]

2/28ページ


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!